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  • 2017年06月26日《校長コラム》6月26日

     本年度のヨゼフィンピックも,実行委員の皆さんのリーダー・シップのもと,「生徒主体」のすばらしい一日になりましたね。皆さん一人ひとりが力一杯プレーしている姿や,また声を限りに必死の声援も微笑ましく,ヨゼフ生全員で学年を越えて自分達の行事を盛り上げ,女子校生の底力をしっかり発揮できましたね。そんな皆さんを私は心から誇りに思っておりますし,とても頼もしく喜んでいます。女子校ならではの皆さんの活躍振りが輝いていました。平常授業では得られない,たくさんの体験からの学びをずっと心に留めておきましょう。

     6年生は最初の宣誓どおり,立派に優勝しましたね。6年生は翌日に学年会があり,その進路説明会で来春3月までの本番に向けて,いよいよスタートを切りました!ヨゼフィンピックでの団結力をますます伸ばしていきましょう。私たちも心を一つにして,全校でしっかり応援していきます!6年生がそれぞれの目標達成を目指して,自分自身との闘いに最後まで打ち勝てますように,ずっと祈り続けていきましょう。

    6年生の皆さん,
      Do your best !   I am sure that you can make it !

     受験生となりますと,とかく緊張感やストレスに直面せざるを得ません。できれば避けて通りたいものですが,来たものには逃げることなく直面してchallengeし,困難を乗り越えていくことによって,ひと回りもふた回りも大きく成長していくChanceとなります。

     最近大自然が教えてくれた「がんばり」をご紹介しましょう。
    私の日曜日のwalkingの道すがら,今年の空梅雨で田園のあちらこちらで地割れしているのに気づきました。いつもの水がはられた水田とは全く異なった光景です。私は「これは大変だわ!農家の方は早く水を入れなければ大変なことになるのに,気づいておられないのかしら。」と思いました。しかし経験豊かな方から次のように教えていただきました。
    「地割れは,稲が強く育っていくために必要なことなのですよ。地割れする程,水が不足してきた時に,稲は全力をあげて精一杯しっかりと根を張っていくのです。そして,これからの夏の日照りや台風にも,凛として立ち向かえる力を準備していくのです。今は困難に耐えて,強くなっていく時期なのですよ。」

     稲の生涯に,私たちが学ぶべき人生の縮図が垣間見られます。自然の営みの中には,私たち人間が倣うべき知恵がなんとたくさん秘められていることでしょう。

  • 2017年06月12日《校長コラム》6月12日

     先日6月1日に,高校生の皆さんは「文化講演会」を通して,翻訳家の鴻巣友季子(こうのすゆきこ)先生との出逢いをいただきましたね。中間試験を挟みましたので,皆さんにお伝えするのが遅くなっておりますが,今朝は鴻巣友季子先生と私の間で交わされた短いお便りを紹介しまして,ヨゼフ生のすばらしさを味わってみたいと思っています。あの後,直ぐに届きました先生からのお便りです。

    『高校講演会で貴校におじゃましました鴻巣友季子です。
    先日の講演では,これまでのなかでもとりわけ充実した時間を過ごさせていただき,ありがとうございます。高校生の年ごろの女性は一番多感で,人目を気にする傾向にあるのか,過去には,問いかけてもご自分から手を挙げてくれることはまずなく,こちらがあてても隣の生徒さんと笑い合っているだけで答えが出ないことも時々ございました。
    セントヨゼフ女子学園ではつぎつぎと手が挙がり,目を瞠るようでした。目から鼻へ抜けるような聡明さのみならず,普段からものごとを深く考える習慣が身についているとお見受けしました。真っ白な制服が脳裏に焼き付いております。』

     皆さんの興味を持って聴く積極的な姿勢は,見事でした!鴻巣先生にはヨゼフのすばらしさをしっかり味わっていただけましたね。私もとても嬉しく直ぐにお返事をお送りしました。

    『お便り,感謝のうちに拝読させていただきました。私共には身に余るようなコメントをいただきまして,とても幸せな心地を味わっております。ありがとうございます。なんと申しましても,私たちの生徒へのお褒めの言葉をいただきますと,もうそれだけで幸せになれるのです。親ばかそのものです。

     私が感心いたしましたのは,友季子先生のさり気なく講演先にお便りされる心くばりでございます。本来でしたら私の方から,直ぐにお礼状をお送りいたしますのが筋でございます。友季子先生のお人柄を垣間見させていただいた想いで,心がほんのり温かくなりました。ありがとうございます。

     Role Modelとしての友季子先生との出逢いは,ご専門分野の知識・知恵のみならず,生徒たちにとりましては忘れ得ぬ ” input “ になっております。花開く折はそれぞれでしょうが,一人ひとりの” output “ が楽しみです。』

     数あるヨゼフの行事の一つを通して展開されました鴻巣先生と私との一コマです。私たちの人生には,このようにたくさんの予期せぬ出逢いが待っています。その出逢いに気づける人でいてください。

     さて,今日から中間試験の結果が返ってきます。
    試験はもう終わったのではなく,実はここからがスタートでしたね。
    「理解できていなかったこと」を理解できるよう,今日から努力していきましょう。

  • 2017年05月22日《校長コラム》5月22日

     5月も半ばを過ぎ,後半に差しかかりましたね。この若葉のつややかな美しい季節,それぞれのトーンの緑が醸し出す「いろとりどり」の緑の色模様に気づいていますか。色鮮やかなツツジの花がその若々しい緑を一層引き立ててくれています。

     5月はマリア様に捧げられていて,「マリア月」と呼ばれています。一年中で自然の美しさがあふれている5月。今月初めにいただいた修養会での神父様方のお話しの内容は,今も皆さんの心の中で輝いていますか。一人一人心に響いたことは異なっているでしょう。「正解は一つではありません。」一つのお話しでも,受けとめるあなたの心の状態で,あなたの心に残ることが違ってきます。神様からのメッセージは一色ではなく,新緑のトーンのように「いろとりどりの緑」となってあなたの心に届けられるからです。今朝はそのいただいたメッセージを,もう一度静かに思い出してみましょう。繰り返し,繰り返し味わうことによって,一度目には気づかなかったことも色合いを増してくるものです。マリア祭で皆さんが持ち寄ってくださった,文字通り「いろとりどり」のお花の鮮やかさも思い出してみましょう。何だかその香りまでよみがえってくる気がしませんか。今年から学園会の皆さんを中心に,放課後ご近所の方々にそのお花をお届けして喜んでいただけたことも,ハイライトの一つですね。

     現代は情報があふれていて,その流れもとても速いのです。私たちはせっかくいただいた心に響いている神様からのメッセージを味わうことを,とかく忘れがちです。時々自然の中で,「神様,あなたは私に何を伝えようとしてくださっているのですか。」と心で味わうチャンスを持ちましょう。長い時間をかける必要はありません。電車を待っている時とか,ほんの少しのスキマの時間を見つけてみましょう。

     私は出来る時は日曜日に,修道院から青少年野外センターまで”walking”の時を持ちます。ゆっくり歩きますので,往復1時間半位のコースです。
     その道すがら,季節の移り変わりを楽しみます。コースは田舎道を歩きます。今は田植えから2週間あまり経っていますから,苗も20㎝位に伸び,さわやかな風にそよいでいます。根がしっかりついた印ですね。「大きくなったね!」と声をかけて通ります。住宅街も通り抜けますので,庭先の季節のお花を楽しみながら歩きます。太陽の日差しを受けて,精一杯咲いている一輪一輪には,けなげな美しさがあり,パワーをもらいます。自然の中に戻ると心が和みますし,癒されますね。
     そんな散歩の中で発見したことがあります。小さな気づきなのですが・・・。田んぼに降り立つ白鷺は,3羽から4羽で群れをなして来ています。田植えが終わり緑の苗がそよぐ中に立つ白鷺の白さは,目を見張るものがあります。時折しか見ないのですが,青鷺も来ます。いつも1羽で来ています。こちらはあまり動き回りませんし,じっと孤独を満喫しているように見受けられるのです。同じ鷺仲間ですが,全く異なった習性を持っています。
     自然は私たちにたくさんのことを気づかせてくれます。皆さんもちょっと自然の美しさに気づけるチャンスを見つけてください。

  • 2017年05月08日《校長コラム》5月8日

     フィリピンのWoodroseの14人の生徒さん方も無事帰国され,10日間という短い期間にたくさんの思い出を残していってくださいました。皆さんはどれぐらい交わるチャンスを見つけられましたか。いつもChanceにChallengeしていきましょうね。
     同じアジアに属する国フィリピンには,タガログという有力言語もありますが,英語が公用語になっています。少しうらやましいと思いませんか。彼女達は自国のタガログ語と英語をbilingualに母国語として話せるのです。また私が驚いたことは,彼女達の中で何人もの人がシンガポールや香港,タイやマレーシア,台湾そして韓国と,アジアの隣国を訪ねたことを分かち合ってくださったことです。アジアの仲間として,いろいろなアジアの国の文化や歴史に触れているのですね。

     私たちが普段よく見る世界地図は,東にアジア大陸,西にアメリカ大陸があり,日本を中央に位置づけていますね。しかし地球はグローブ(球)ですから,いろいろな角度からの地球の見方があるわけで・・・,どこかで私たちの固定概念になってしまっている日本の世界での位置づけをしっかり見直していくことが大切になってきますね。

     5月4日の朝は6時のボートでセントレアに向かいますので,5:15a.m.が「なぎさ」でのお見送りの集合時間でした。この早朝のスケジュールにもかかわらず,全員 ” on time “ で最後のお別れのひとときを過ごしました。いつものように涙,涙のお別れです。
     そんな中でHost Familyになってくださいました保護者の方々ともお話しする機会をいただき,「いろいろ学ばせていただきました。とてもよい経験でした。」とお礼を言われました。「よかったですね。とても嬉しいです。」と私も感謝の気持ちで一杯になっておりました。

     そのうちの一人のお母様が,「本当に勉強になりました!お預かりしました生徒さんについて,感動したことがあります。彼女は自分の国についていろいろ分かち合ってくださったのですが,今のフィリピンの国の状況や政治について,またフィリピンの歴史についても本当に分かりやすく話してくれました。自分の国の将来についても,しっかり彼女なりの意見を持っているのです。感心してしまいました!」と言われ,そして一言つけ加えられたのです。
    「日本の若者たちも,自分の国について政治にしても歴史にしても,しっかり自分の意見も交えて,他の国の人に話せるといいですね。」

    このお言葉は,今も私の心の中でエコーのように反響し続けています。

     他の国の人々と交わる時に話せなくなるのは,単に英語力の不足だけではないようですね。自分の国の文化,歴史,宗教について,どれ程説明できるでしょうか。そしてあなた自身の意見を短くてもつけ加えられるとすばらしいですね。

     8月には,今度は日本からWoodroseへの訪問をすることとなります。この素晴らしいexchangeのプログラムを通して,たくさんの新しい気づきをいただけますようにと祈っています。

     今日から3週間,教育実習に来ておられる先輩方と一緒に過ごします。その先生方からたくさんのよい刺激とエネルギーをいただいて,皆さんも自分の使命(Mission)について自分に問いかけてみましょう!

  • 2017年04月24日《校長コラム》4月24日

     今年は随分長い間,校庭の桜を楽しませていただきましたね。クラブのお花見会や,中学1年,中学2年の“ランチ・タイム”を桜の木の下で・・・という皆さんの楽しそうな計画は,それを眺める周りの人まで幸せな気分にしてくださいました。私たちのセントヨゼフは四季折々の美しさを味わえる,自然に恵まれた学園です。5月には新緑の青葉,若葉のさわやかな緑に,眼も心も癒されることでしょう。

     さて,今年度も今日から全校で心を一つにしてご一緒に祈る「朝の祈り」がスタートします。私たち皆にとって大切な「ひととき」がこの朝の祈りの時間です。

     ヨゼフでは一日のスタートに,イエス様ご自身が「このように祈りなさい」と教えてくださった『主の祈り』を唱えます。また一日の終わりには,女性の一番素晴らしいロール・モデルでもあるマリア様を称える『アヴェ・マリア』を帰りのホーム・ルームで唱えます。ヨゼフでの一日は,祈りで始まり,祈りで締めくくられているのです。ここにもメリーちゃんとハリーくんが登場して「メリハリ」をつけてくれ,一日の時の流れを意味あるものにしているのです。メリーちゃんとハリーくんはいろいろなところで活躍していますね。

     こうして祈る習慣が身についている人,また私たちを取り巻く自然の美しさやそのエネルギーに気づいている人の,一日一日のキャンバスに描かれるイメージや色合いは,訳もなく忙しそうに一日を駆け巡っている人のキャンバスとは全く異なったものになっていきます。

     マザーテレサのお言葉の中に,
    「現代の人々は,余りにも忙しく走り回っていて,互いに微笑みを交わすひまもありません」という内容の厳しい問いかけがあります。
     私たちも訳もなく忙しさの渦の中に巻き込まれていないでしょうか。

     今日一日の流れの中に,周りの自然の美しさに気づく「ひととき」,私たちに「いのち」を授けてくださった方に感謝する祈りの「ひととき」,そして身近な人や周りの人に優しい”smile”を贈る「ひととき」を組み入れていきましょう。
     明日25日の夜,フィリピンのWoodrose校の生徒14名と先生方お二人が到着されます。心からの「おもてなし」の10日間にいたしましょう!

  • 2017年03月13日《校長コラム》3月13日

     「3.11」今年も私たちは今一度,生命(いのち)について,また生きることについてしっかり見つめ直す機会をいただきました。
     今朝もこうして元気に,そして無事に登校できましたこと,決して当たり前ではありませんね。たくさんの方々の支えをいただいて今日という一日を過ごすことができるのです。
     まだご遺体が見つかっていない方々が2500人余りもおられます。ご家族のお気持ちをお察しする時,何か私たちにできることを見つけて,生活の中へ組み入れていきましょう。
     例えば,一日の最後のお祈り「アヴェ・マリア」を,そのご家族の心の癒やしのためにお捧げするとか,ずっと続けられることがいいですね。

     さて,今朝もう一つ皆さんにお伝えしたいことがあります。本館2階の渡り廊下の飾り棚の前を通る時,マザー・セントジョン・フォントボンヌのご像と交代して置かれているものに目を留めてみてください。
     スペインのリヤドロ(LLADRO)の作品で,タイトルは「天使の考えごと」とつけられていました。このメーカーの作品はHandmadeで,一つ一つ心を込めて作られているところに価値があります。何もかも一律のオートメーションの産物ではなく,一つ一つ個性をもって生まれてきています。その誕生に至るプロセスには,想像を絶するような時間と作者の全身全霊を込めたpassion(情熱)体力と精神力のすべてが捧げられているのです。

     目の前にあるそのかわいい天使像の何気ない身のこなし方やしぐさから,作者のどんなメッセージが響いてくるのでしょうか。しばし立ち止まって味わってみてください。あなたへのメッセージは何でしょうね。きっと一人一人違うのでしょうね。それがHandmadeの作品のすばらしさです。
     実はこの作品のタイトルには,もう一つサブ・タイトル(副題)がつけられていまして,「なんとかなるよ」と書かれていました。スペイン語で言いますと”Que Sera Sera”(ケ セラ セラ)というところでしょうか。
     この「なんとかなるよ」という表現は,単に能天気な軽薄で向こう見ずであるとか,のん気でばかげているという意味ではないように思います。私はこの天使の表情から,
    「困ったり,悩んだり,悲しかったり,人生にはいろいろあるけれど大丈夫!なんとかなるよ。だって,みんなそれぞれ一生懸命生きていればどんな事でもなんとかなるんだよ。なぜって,みんなはいつも神様の大きな愛の内に抱かれて守られているんだもの。どんなことでも必死にやっていれば・・・なんとかなるよ」
    と言ってくれているように思うのです。存在のずっと深いところにある神様への絶対的な信頼ですね。

     さあ,皆さんにはどんなメッセージが届くのでしょうか。楽しみに天使に会いに行ってください。
     因みに,この私たちに問いかけてくれる天使はSS講座に参加してくださっているお母様方が選んでくださったプレゼントですので,ずっと大切にしていきたいと思っています。

  • 2017年03月06日《校長コラム》3月6日

     今朝は,先週の土曜日に私がいただいた,素敵な二つの体験を皆さんに分かち合いたいと思っています。

     まず一つ目は「SS講座」についてです。何度かご紹介していますが,「SS講座」というのは保護者の皆様とご一緒に「School Spirit」について考え,話し合うクラスです。この3月4日の土曜日は,今年度の最後のクラスにあたり,今年も3年生のお母様方が中心になって,楽しい”Lunch time”を準備してくださいました。今年度は73名の保護者の方が登録してくださっており,お母様ばかりでなく,今年初めて3名のお父様も参加してくださり,新しい流れが始まっています。私にはとても嬉しいことで,心から喜ばしく思います。”School Spirit”と言いましても,何か難しいことを論じ合うのではなく,毎回メイン・ポイントとして取り扱うことは「生命尊重」です。生命(いのち)の大切さ,不思議さ,そしてそのいただいた生命をどのように生きていくよう招かれているのか,お互いに生の体験を分かち合います。お母様方の体験の分かち合いはいつも心開かれたもので,聞く人の心を揺り動かし,感動を与えます。本年度最後のクラスだったからでしょうか,今年は殊更たくさんの方が出席してくださり,総勢54名のメンバーが大会議室で心温まる楽しいひとときを過ごしました。
     私はこの保護者の方々のパワーは,他校にはないヨゼフの宝物だと強く感じています。因みにメンバーは1年生から6年生の保護者の方だけでなく,実は卒業生の保護者の方も10名弱近く参加してくださっているのです。卒業後も学年を越えてヨゼフの価値観をお互いに深めていきましょうと,土曜日のクラスに参加してくださっているのです。このようなグループはなかなか有り難いもので,私は心から感謝いたしております。

     もう一つのことは,3月4日の午後に開催されました,ダグラス先生と竹内先生のギターコンサートです。お二人は交互に一曲ずつ,40曲ほどの歌を歌っていかれるのですが,一曲一曲演奏の前に,その曲への思い入れや,流行していた頃の状況や,またご自分の当時の様子など,興味深いエピソードを話してくださるのです。歌も1960年代のものから順次紹介してくださいました。歌詞には美しい響きがあり,ポエムのように感じることも少なくありませんでした。作詞や作曲に携わる方は,心にあることをメロディーやことばに託してout putするので,ポエムとの共通点があっても不思議なことではないのかもしれません。私はコンサートの最中お二人の話される曲の説明を聞いているつもりだったのですが,実はダグラス先生と竹内先生の生き方や,何を大事に生きておられるのか,ご自分の人となりとその価値観を分かち合っていただいているのだと気づきました。コンサートを見に来てくれていた生徒の皆さんも,いつも教室で出会う英語と数学の先生としてのお二人ではない姿に,新しい発見がたくさんあって,意外だったのではないでしょうか。
     何と言ってもお二人の素晴らしいところは,聴衆が少ない時も,多い時も,同じようにひたすら一曲,一曲を大切な宝物のように歌っておられたところです。3時間半に及ぶコンサートですので,ある時は歌うお二人だけとうい時もあったようです。やはりこのコンサートを一番楽しんでおられたのは,お二人自身なのかもしれませんね。このような素晴らしい先生方をいただいているセントヨゼフは幸せだな・・・と改めて感謝したひとときでした。

  • 2017年02月06日《校長コラム》2月6日

     昨日は「日本26聖人」の記念日でした。1597年2月5日,今から420年前,豊臣秀吉の命令によって長崎の西坂の丘で磔の刑に処されて,尊い命を捧げた26人のカトリック信者の揺るぎない信仰を称える日です。

     5年生の皆さんは,3月の研修旅行の一端としてこの西坂の丘に立つことになります。この26人のうち,日本人は20名,スペイン人が4名,メキシコ人,ポルトガル人がそれぞれ1名で26人すべて男性でした。

     最年少のルドビコ茨木は12歳でした。中1の皆さんと同じ年ですね。当時の長崎奉行 寺沢半三郎は,あどけないこの少年のことを哀れに思って,「キリシタンの教えを棄てれば,お前の命を助けてやる」とルドビコに持ちかけましたが,ルドビコは「この世のつかの間の命と,天国の永遠の命とを取り替えることはできません。」と言って毅然として奉行の申し入れを断っています。

     トマス小崎は14歳で,伊勢の人といわれています。父ミゲル小崎と共に殉教しています。トマス小崎が安芸(あき:現在の広島)の三原城の牢屋から母に宛てた手紙が残っています。
    抜粋を読んでみますと,
    「神の御助けにより・・・わたしのこと,父上ミゲルのこと,ご心配くださいませんように。パライソ(天国)ですぐにお会いしましょう。お待ちしております。・・・イエズス・キリストの幾多の恩恵を感謝なされば,救われます。この世ははかないものですから,パライソの全き幸福を失わぬよう努力なさいますように・・・わたしのふたりの弟マンシオとフエリペをどうか異教徒の手に渡さぬようご尽力ください。私は母上のことをわれらの主にお願いいたしましょう。」         安芸の国 三原にて
    中3の皆さんと同じ年の弟思いの優しい少年です。

     中2の皆さんと同じ年の長崎の聖アントニオは13歳でした。西坂の丘で涙を流して出迎えた両親に,微笑みながら「泣かないでください。私はパライソ(天国)に行くのですから」と慰めたと言われています。そして隣にいるペトロ・バプチスタ神父に「神父様,歌いましょう」と賛美歌を歌う中を槍で刺され殉教しています。
     26人の中にはこの3人のように将来のある若い少年たちも含まれていたのです。

     1597年1月10日に「長崎で処刑せよ」という命令が下された後,京都では左の耳たぶを切り落とされ,厳しい冬の寒さの中を,薄い着物で引き回され,長崎への遠い道のりを歩き通し,やっとの思いで2月4日に到着しています。そして2月5日の朝ひどい霜の中,3里(約12㎞)の浦上街道を歩き,午前10時頃西坂の丘に到着します。
     当日長崎では混乱を避けるために外出禁止令が出されていましたが,4000人を超える群衆が西坂の丘に集まっていました。パウロ三木は死を前にして十字架に架けられたまま,4000人の群衆に向かって真の信仰,正しい生き方について諭したのです。26人は十字架に架けられ,槍で両脇を突かれ殉教していきました。

     26聖人のその信仰の種は,日本の人々の心に今も届いていて,人間として真実の生き方を問い続けてくださっているのです。

     5年生の皆さん,西坂の丘に立つ時,26人が生命をかけて大切にしていたものが何だったのか,心の眼差しで見つめ,心のレベルで味わってきてください。

  • 2017年01月30日《校長コラム》1月30日

     一月も余すところ明日一日になってきました。インフルエンザも爆発的な猛威を振るっています。皆さんは大丈夫ですか。そんな中で,今朝は元旦に立てたこの一年の決心を,もう一度振り返ってみましょう。挫けることなく継続していくことができますよう,一つのデータを皆さんと分かち合いたいと思っています。

     カトリック教会では一月に「世界こども助け合いの日」を設けています。その趣旨は「第一に,子供たちが自分たちの幸せだけではなく,世界中の子供たちの幸せを願い,そのために祈り,犠牲や献金をささげます。」とうたわれています。
     では,世界の実情はどうなっているのでしょうか。ユニセフの「世界子供白書2016」によりますと,公平性をテーマとして,不利な立場にある子供たちを今サポートしなければ,2030年まで(13年後ですね)に,次のような4つの状況が引き起こされると指摘しています。

    ◦一億六千七百万人の子供たちが,極度の貧困下(1日1.90米ドル未満)で生活し,
     その10人に9人はサハラ以南のアフリカ地域の子供が占める。

    ◦七億五千万人の女性が児童婚をする。

    ◦六千九百万人の5歳未満の子供たちが,主に予防可能な原因によって死亡する。

    ◦初等学校就学年齢にありながら,学校に通うことができない子供たちが,六千万人以上となり,
     このうち半数以上がサハラ以南のアフリカの子供たちである。

     ここで浮かび上がってくるのがサハラ以南のアフリカの子供たちですね。皆さんは毎年「ウォーカソン」を通して,世界各地の子供たちの教育支援にしっかりと力を注いでいます。それは本当にすばらしいことで,いつも誇りに思っています。目の前や身の回りのことだけに留まらず,いつも世界の子供たちの実情にも目を向けサポートしていける人であってほしいと望んでいます。一月の最後に当たり,2017年の決心をもう一度しっかり確認して前へ進んでいきましょう!

  • 2016年12月12日《校長コラム》12月12日

     今,セントヨゼフでは,私たちが大切にしています次の行事「クリスマスページェント」に向けて,生徒の皆さんと先生方が一つになって準備を進めています。放課後に寒い体育館で大道具作りのために一生懸命働いてくださっている裏方の皆さん,助けを必要としておられる方々に良い年末年始を迎えていただけますようにと寒さにもめげず街頭募金に立ってくださっている皆さん,ページェントクラス代表のタブロ出演者,朗読を始め,合唱,ハンドベル,衣装の係などで練習に力を注いでくださっている皆さん,これらの方々を中心に学園が一つになって,クリスマスの本当の意味をご来場くださるお一人お一人にお届けしようと心を一つにして励んでいます。

     2限と3限目の間の休み時間,待降節の祈りにたくさんの生徒と先生が来てくださり,一緒に祈り,力一杯聖歌を歌えることも,クリスマスを迎えるすばらしい準備になっています。

     一年の中で,この12月はヨゼフらしさが輝き出す大切な季節ですね。6年生の皆さんも受験勉強の最中,6年生としての大役,キャンドル・サービスの練習に励んでくださっています。このように各々が置かれた場所で,イエス様が私たちのところへ来てくださった本当の意味をお伝えする日のために一丸となっている姿は,ヨゼフの宝であり大きな誇りです。

     先週の土曜日のSS講座(Scool Spirit講座)では,師走のお忙しい中,たくさんのお母様方が参加してくださり,先週の「クリスマスキャロル合唱コンクール」がどれ程人々に感動を与えたかを分かち合ってくださいました。
     卒業生で実習生として皆さんと出逢い応援に来てくださっていた方がお母様と一緒に来られ,「お母さん,今日シスターが『”Joy”や”Happy Day”とたくさん歌いましたが,その意味を深く味わってみましょう。』と話されたの。今日は自分が関わった学年が優勝して,彼女たちのすごく幸せそうな笑顔を見て,私自身まで本当に幸せを感じているのに気づいたの。」と心の動きや感動を打ち明けられたそうです。他の方の幸せを心から自分の幸せと感じられることは,人間として大きな成長ですね。「そんな娘の成長を見て,ヨゼフで学んでもらえて本当に良かったと感謝しています。」とお母様まで幸せそうでした。
     もう一人の方の分かち合いは,中学生の保護者の方で,平日にもかかわらずお父様が初めてこの行事に,しかも会社の方を誘って来てくださったそうです。そしてもう唯々,皆さんの歌声に感動されたそうです。
    皆さん,感動というのは心のレベルでの経験でしたね。皆さんが心を込めて歌ったクリスマスキャロルは「祈り」となって,聴く人の心にしっかり届いていたのです。みなさん,本当におめでとう!そしてありがとうございました!

     待降節も3週目に入りました。アドベント・リースのキャンドルも3本目に火が灯されます。3本目にはピンクのリボンがついています。「もうクリスマスも近いですよ。」と喜びの心を表しているのです。
     クリスマスまでの残された10日余り,「イエス様,どうしてそんなにまでして私たちのところへ来たいと思われたのですか。」と問いかけつつ,私たち一人一人の心に来てくださるイエス様をお迎えする心の準備をしながらお待ちいたしましょう。