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  • 2011年05月30日《校長コラム》  5月30日

    先週末の高校総体、あいにくの雨模様でしたね。陸上・ソフトテニス・ソフトボールはまだ試合が残っているようですが、特に6年生(高3)には最後の公式試合でしたから、思い残すことなくベストを尽くしてチャレンジしてくださいましたね。ありがとうございました!

    それにしましても、青葉若葉の美しい、緑の風香る五月(さつき)と言われていますのに、5月に「梅雨入り」に入ったり「台風2号」が接近したり、最近の気象現象の変化は、私達に何かを問いかけているのかもしれません。

    津波による原子力発電所の事故も想定外と言われていますが、実は私達がより便利な、そして、より快適な生活を追い求め過ぎていた付けが回ってきたのかもしれません。気象現象の急変振りも、同じようなところに原因があるように思われます。

    私達が生活の一層の「便利さ」や「快適さ」を追求している中で、今朝はひとりの頼もしい青年をご紹介しましょう。

    私は中日新聞の「この人」という小さなコラムを毎日楽しみにしています。そこには、いろいろな人の生き様、人間模様が浮き彫りにされているからです。

    先週末の「この人」は森田松之助さんでした。何だか侍のようなお名前ですが、22歳の若者で、三重大学の4年生です。彼が何をしたかといいますと、旅好きの彼は「より広い世界が見たい」という目標を掲げ、大学を休学して全国縦断の旅を決意したのです。

    しかも自転車や公共機関は一切使わず、色鮮やかな手製の黄色いリヤカーに寝袋や食料を積み込んで、そのリヤカーを引きながら、北海道の宗谷岬を昨年6月に出発し、沖縄までの4200キロをひたすら歩くという9ヶ月の一人旅にチャレンジし、この3月に仲間の待つ大学にゴールインされたのです。その時は、もうただただ涙、涙。「多くの人との出逢いがつながって、日本中に家族ができました」と、それはきっと感謝の涙だったのでしょうね。東日本大震災が起きたのは、彼が津に戻って5日後でした。東北地方で出逢ってお世話になった人達の顔が浮かび、ボランティアとしてすぐ宮城県気仙沼へ駆けつけています。よそ者の彼を快く自宅に泊めてくださった方もあり、彼にとっては家族ですからね。雨に打たれ、寒さに凍え、炎天下を必死に坂道を登り続け、ある時は熱中症と急性胃腸炎で病院に駆け込んだこともあったようです。

    彼がこの旅を通して見つけた宝ものは、数え切れない程でしょうが、人と人とが支え合う力のパワーを、そしてその人と人とがつながっていく素晴らしさを教えてくださっています。

    そのコラムに掲載されている彼の笑顔は五月の風のように清々しく、キラキラ輝いている彼の瞳に限りない頼もしさを感じました。こんな好青年が三重県に、しかもこんなに近くにいてくださること。とても嬉しく思いました。

  • 2011年05月23日《校長コラム》  5月23日

    また、新しい週をいただいていることに感謝しながらスタートいたしましょう!皆さんは、この週末、どのように過ごしましたか。中学総体も進行していますし、今週末は高校総体も迫ってきています。クラブ活動に全力を尽くした人も少なくなかったことでしょう。学園の方では、この週末、土曜日・日曜日と2日間「第1回中学校説明会」が開催されまして、たくさんの方に来ていただきました。中1の皆さんは昨年のことを思い出しますか。もう皆さんの後輩になる小学生が準備していますよ。今朝はそんな中で私が感じたり学んだことを分かち合いたいと思います。

    土曜日は体育館でおこないましたが、2日目の昨日は大会議室が会場でした。日曜日でもあり、ひとりの生徒さんにお父様とお母様両方が来てくださるというケースも多く、大会議室は一杯になりました。
    湿気もありましたし、気づかれた先生が直ぐに窓を閉めて、冷房を入れる準備に動いてくださいました。「おもてなし」の心ですね。
    私はその時、「冷房なしでいきましょうか」と提案し、出席くださっていた参加者の方にもお願い致しました。
    「今朝は少し蒸し暑いですが、冷房なしでがんばってみまして、東日本大震災の被災者の方々のためにお祈り致したいと思います」と話しましたところ、うなづいてくださる方もおられ、嬉しく思いました。

    3月11日の大震災直後の頃、ある中学生が「私は自分の部屋でソックス2枚をはき、ジャンパーを着て勉強するようにしています」と言っていたのを思い出します。衣類の調節で、少しでも暖房を使わないように。そして、被災地の方々の不自由な、不便な生活を共有する体験を通してサポートしていると聞きまして、この若者の頼もしさに感動したのを覚えています。
    私達が被災者の方々のために祈る時、「私達もその人達のために犠牲を捧げて祈り続けます」と唱えますが、祈ることと共に私達の生き方もお捧げしていくことが大切なのですね。ただ「祈ります」で終わるのではなく、小さなことでいいのですが、何か被災地の方の心に寄りそえる"take action!"行動が伴うと、より素晴らしいサポートになりますね。

    セントヨゼフの建学の精神「愛と奉仕」は、この心と行動の両面について呼びかけています。その方々に想いをはせて「心にとめて祈っています」という「愛」と、どんな小さなことでもいいので、何か自分の生き方で行動に移して実行していくという「奉仕」、仕える行いの両面があって、初めて生きてくるのですね。

    先日コンビニエンス・ストアの方が「一人の小学生がお店に入ってきて、あれこれお菓子をながめていましたが、最後は何も買わないでお金を義援金箱に入れて出ていきました」と話しておられました。この子には、お菓子も買えない被災地の子どもへの思いやり(愛)と、その子達への想いをこめた寄付という行い(奉仕)の両面が活かされて、見事ですね。

    セントヨゼフの建学の精神「愛と奉仕の精神」を今一度振り返るよいチャンスだと思います。「愛のない奉仕」も「奉仕のない愛」も、どちらも不完全で「愛と奉仕」双方が活かされた時、人は初めて真に生かされるようです。

  • 2011年05月16日《校長コラム》  5月16日

    一年で一番清々しく美しい月、五月は、マリア様に捧げられています。その五月も半ばを過ぎ、皆さんはそれぞれの学年として自分がどこに立っているか、気づいていますか。

    先週のマリア祭・修養会で気づかせていただいたことを、今一度思い出し、しっかり心にとどめておきましょうね。
    その折、皆さんに紹介しました、皆さんの先輩、萩美香さんの記事の中で、彼女は「緑あふれる空間も、この日ばかりは色鮮やかな花々で埋め尽くされる」と、マリア祭のことを懐かしく語っていましたね。そして、「私は少しでも、世の光・地の塩となれているのだろうか」と、今自分が立っている生き方を問いかけていましたね。彼女は「卒業して、もうすぐ10年になる」と綴っていましたが、自分の生き方の羅針盤をセントヨゼフのスクールモットーである「世の光・地の塩」に置いてくださっているのは、とても嬉しいことです。

    在学中の皆さんは、セントヨゼフの生徒であることが、どんなに自分の生き方に意味のあることなのか、まだわかりにくいかもしれませんね。今はその真っ只中にいるのですから、無理もありません。

    最近、私が出会った体験を二つ紹介しましょう。
    一つは、先日ご招待を受けて出席しました、卒業生の結婚式でのことです。彼女は、セントヨゼフの友達を六人もお招きし、先生方をいれますとセントヨゼフ勢が何と八人もいて、ちょっとした同窓会のようでした。大学へ行ってからのお友達や、職場で出会った友人もたくさんある中で、彼女は生涯の中で大切なスタートをセントヨゼフのクラスメートに見守ってほしかったのですね。

    皆さんも今は気づいていないかもしれませんが、今出会っているお友達は、これからの人生の中でもとても大切な宝なのですよ。それはきっと「思春期」という人間の成長段階の中で一番揺れ動く、不安定な時を喜びも辛い体験も一緒に過ごした仲間だからこそ、特別なのでしょうね。

    もう一つのエピソードは、先週出会った卒業生のお母様が話してくださったことです。
    「お陰様で娘も幸せな結婚生活を送っております。先日会いました時も、自分の幸せな生活とはかけ離れた状況で苦しい思いをしておられる震災の被災者の方々のことを話しておりまして、夫婦で話し合って直ぐに義援金をお贈りしたようです。それも、若い夫婦にとっては半端な額ではなかったので、びっくり致しました。これもセントヨゼフで培っていただいた『愛と奉仕』の精神が、娘の内に今も生き続けているからだと思います。良い土台作りをしていただきまして、私共も喜んでおります」というお話でした。

    毎日の勉強を、こつこつ積み重ねていく大切さと同時に、セントヨゼフの生徒の皆さんには、卒業してからの自分の生き方の土台を、毎日育んでいるのだと気づいていてほしいと思っています。