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  • 2011年06月24日《校長コラム》 変わりゆくもの 変わらぬもの

    3月11日の東日本大震災の波紋は国内だけでなく世界中に広がり、人間の生き方について大きな問いを投げかけました。人間の傲りと自負は、大自然の威力の前では全く無力でしかなかったのです。今回の大震災が想定外の規模であったとは言え、私たちはこの事実を受け入れることを余儀なくされました。今一度、原点に立ち戻らなければ、これからの方向性が見えてこないように思えてなりません。科学万能主義が闊歩した前世紀、人類は自然をほしいままにコントロールし、効率と快適さを追求する余り、私たちは何か大切なものを置き去りにしてきたのではないでしょうか。そのような考えの中で人が各々の生き方を選び取るとき、「変えていいもの」と「変えてはならないもの」に対する価値基準のあり方が今、問い直されているように思います。
     5月7日の朝日新聞のコラム「カフェ日和」に、女優として活躍中の萩美香さん(41期生)が、母校セントヨゼフで受けた教育について綴っておられます。卒業して10年近くたった今もなお、「私は『世の光・地の塩』となっているのだろうか」といつも自らに問いかけ、ヨゼフで学んだ価値観が生きる上でのコンパス(羅針盤)となっていることがよくわかります。『世の光・地の塩』というスクール・モットーは、ヨゼフ生にとって、在学中も卒業後も、生きるための揺るがない軸となっているのです。このモットーは聖書のイエス様の例え話に根ざしています。
     「あなたたちは地の塩です。でも、もしその塩が塩気を失ってしまったら、何によって塩味が付けられるのでしょう。もう何の役にも立たず、外に投げ捨てられ、人々に踏みつけられるだけです。
     あなたたちは世の光です。山の上にある町は、隠れることができません。また灯火を灯して、升の下に置く人はいません。却って燭台の上に置きます。そうすれば家の中の全てのものを照らします。このように、あなたたちの光を人々の前に輝かせなさい。その立派な行いを見て、人々があなたたちの天の父を賛美するようになるためです。」
     (マタイ5章13~16節)

    「光」には4つの役割があります。
     ・照らすこと
     ・暖めること
     ・燃やすこと
     ・浄めること
    そして「塩」にも4つの役割があります。
     ・味付け
     ・清め
     ・防腐
     ・味を引き立てる(隠し味)

     このように塩の働きは目立たないもの、隠れたものとしてまわりを引き立たせることであり、光の働きは明らかなもの、目立つものとして、まわりを照らし、希望をもたらすことです。「光」と「塩」、いずれの生き方も尊く、優劣はありません。それぞれが補い合い、相乗効果を発揮して、互いの生き方をより意味のあるものにするのです。大切なのは、自分自身がどちらに招かれているかを見極める目を養っていくことでしょう。
     光と塩に共通していることは、利己心を捨て、自分自身を昇華し、まわりを生かしていることです。ローソクは自分の身を溶かすことで、まわりに明るさや暖かさを醸し出します。塩が自己主張をして他と交わらず、溶け込まなければ、「隠し味」となって全体をまろやかな良い味にすることはできません。
     私たちがこの世に生を受け、日々生きるなかで出逢わせていただいている多くの方々の「世の光・地の塩」となっていく生き方は、換言すると"Men and Women for Others with Others"(他者のために、他者と共に生きる)と謳っている上智大学の精神に相通じるものがあります。3・11以降、どれほど多くの人々が、この生き方への招きに応えているかを想うと力強い限りです。
     昨年、"2010, New Start!" を切ったセントヨゼフの今年度の学園目標は "Yes, you can do it! Try it!"です。神様からいただいている一人一人の可能性(Possibility)をベストを尽くして開花させ、一人一人が自分の花を咲かせることができるよう全員でチャレンジしていきましょう。昨年の12月からの半年間に7人もの外国人留学生が生徒と一緒に勉強しています。また、生徒が近隣の小学校に出かけ、"Let's Enjoy English!"という英語の出前授業を行ったり(昨年度2校・本年度は6校)、夏の制服が生徒主体で検討された新しいものに変わったり、海外研修の行き先が従来のオーストラリアとカナダに加えて、ロサンゼルスとフィリピンも可能になるなど、学園では多くの新しいプロジェクトが進んでいます。
     来年度の中学校入学生には新しいコースもできる予定です。ヨゼフが進学至上主義に向かうのではなく、数少ない女子校として、将来「世の光・地の塩」となって地域社会に貢献する女性のリーダーを育むという特別な使命を強く感じているからです。ヨゼフの精神「世の光・地の塩」を変わらぬものとして大切にしつつ、同時に「時のしるし」もよく見極めて、変わりゆく時代に対応していきたいと思うのです。
     時代のニーズに応えて新しいことに挑戦するときには、並々ならぬ勇気と決断、そして努力が要ります。ヨゼフは今、そのときを迎えています。セントヨゼフをこよなく愛し、大切に思う皆さんの熱い想いと共に、一歩一歩、歩んでいきたいと思います。

  • 2011年06月13日《校長コラム》  6月13日

    先週の土曜日11日は、東日本大震災からちょうど3ヶ月目という節目を迎え、三重県でも原子力発電反対の集会や、福島の野菜を駅前で販売するグループもあり、いろいろな形で現地の方々のご苦労に想いを馳せる一日となりました。

    ここセントヨゼフでは、35人の高校生が大震災の津波で泥だらけになった被災地のアルバムや写真を一枚一枚、ていねいに洗い流す作業で、半日奉仕してくださいました。皆さんの優しい心と、行動力ありがとうございました。水洗い、すすぎ洗い、水気を取る作業、そして乾燥させるため、一枚一枚洗濯バサミで、理科棟にはりめぐらしたラインにとめていくという作業です。

    結婚式の披露宴の写真や、卒業式の集合写真など、たくさんの思い出の写真は、どれもかけがえのない宝ものです。特に愛するご家族を一瞬のうちに亡くされた遺族の方にとって、その想いはひとしおでしょうね。土曜日の夕方6時の三重テレビニュースで、皆さんの奉仕振りが報道されていましたし、日曜日の中日新聞にも大きな記事として取り上げていただきました。何人もの生徒がインタビューにもしっかり応えていてくださり、さすがヨゼフ生と嬉しくなりました。今回の「思い出戻し隊」プロジェクトへのボランティアを募った時も、あっというまに募集欄は埋まりましたね。ヨゼフ・パワーのすごさですね。

    インタビューへの対応を少しあげてみますと…
    ・被災地の人達の気持ちに寄り添いたいと思います。
    ・少しでも多く、思い出の写真をお届けしたいと思います。
    ・遠い被災地と感じていましたが、今日の作業を通して、ずっと身近なことになりました。そして自分達にもっとできることはないかと考えるようになりました。
    など、日頃の皆さんの考え方や価値観が反映されていて、私は皆さんのことを本当に誇らしく感じました。

    セントヨゼフが目指している「世の光・地の塩」として、社会の必要に応えていける女性のリーダーとしての種は、もう皆さんの内に息づいています。これからも周りのいろいろな必要性に気づける優しい人でいてください。そして、その優しい心と実現へとつなげていく行動力(take action)も共に育んでいきましょう。

    ヨゼフの建学の精神「愛と奉仕」は、ひとつのコインの両面でしたね。優しい愛の心と、それを実現していく行動の両方が揃わないと光として輝きませんし、塩として生かされないのです。

    きれいになった写真を受け取られる被災地の方々のお顔を思い浮かべますと、きっと涙でくしゃくしゃかもしれませんね。確かなことは、皆さんの温かい心がその方々の心も温かく包み込むということです。

  • 2011年06月06日《校長コラム》  6月6日

    新しい週の始まりです!こうして生命をいただいていることに感謝しつつ、元気一杯スタート致しましょう。

    この週末、演劇部の2時間余りに渡るすばらしい上演があり、感動致しました。高校総体の方は、ソフトボール部が惜しくも優勝チームに敗北したようですね。可能性へのチャレンジ、ありがとうございました。そして、6年生は2日間の模試…日頃の努力振りを発揮できましたでしょうか。

    いろいろあった週末でしたが、私は次の「学園だより」の記事をあれこれ考える日曜日でした。前回3月の「学園だより」はマザーテレサと上智大学の学生との対話を通して「勉強の本当の意味について」「生きる意味について」「目的と目標について」など、皆さんに問いかけておりました。その中で「Water Song 水の詩」の歌詞を引用しておりましたね。今朝は、祈りとしてその一節に耳を傾けてみましょう。

    セントヨゼフの生徒である皆さんには、自分の全ての可能性(possibility)を生かして、学力をつけていってほしいことはもちろんですが、いつもどこかで目の前のことを越えた永遠の果てしない世界への眼差しも、心にとめていてほしいと願っています。

    ※最後に「Water Song 水の詩」