学園のご案内
学園生活
部活動
ヨゼフ・ナウ
校長コラム
What's New
国際交流
International Exchange
進路
朝の祈り
受験生の皆様
学園へのアクセス

校長コラム

2017年
10月
09月
07月
06月
05月
04月
03月
02月
01月
2016年
12月
11月
10月
09月
07月
06月
05月
04月
03月
02月
01月
2015年
12月
10月
09月
08月
06月
05月
03月
02月
01月
2014年
10月
09月
07月
06月
05月
04月
03月
02月
01月
2013年
12月
11月
10月
09月
07月
06月
05月
03月
02月
01月
2012年
12月
11月
10月
09月
07月
06月
05月
04月
03月
02月
01月
2011年
12月
11月
10月
09月
07月
06月
05月
03月
2010年
12月
09月
  • 2014年02月19日《学園だより》大きな奇跡

    ― 生まれてくるっていうのは、幸せなんだよ。
      生きているというのは、大きな奇跡。
      あたりまえと思っている人も多いけれど、奇跡なんだ。
      だから、ぼくは早くおとなになって、みんなにそれを伝えたい。

     この詩は、小さな哲学者「いんやく りお」(印鑰 理生)君の言葉です。彼は、現在沖縄に住む、歌と犬とだじゃれが大好きな、十二歳の少年です。

     今、巣立って行く皆さんに、ヨゼフで学んだ大切な価値観を再確認していただく一助になればと願って、お贈りしたい言葉です。
     りお君とは、つい最近『自分をえらんで生まれてきたよ』(サンマーク出版)という著書を通して出逢いました。「胎内記憶」や「誕生記憶」という言葉がありますが、りお君のお話は生まれる前のことや宇宙のことなど、"WONDER" (不思議さ)に満ちています。

     自分がいるのは、どうして だろう。
     体があるのは、ふしぎだな。
     心があるのも、ふしぎだな。
     感じることも、ふしぎだな。
     生きているのは、ふしぎで、そう考えると、魔法の世界にいるみたいな気がするよ。
     地球は、魔法の世界だね。

     ヨゼフで学んだあなたにもりお君のような「不思議」の感性が豊かに育まれています。
     ものごとを「当然」と受け止め始めると、不思議の感性はたちまち姿を消してしまいます。「不思議」と「当然」は共存しないようです。
    私たちは、目の前にある出き事を当然と思い、不思議さや驚きを忘れ去る時、感動する心までどこかに置き去りにしてしまいがちです。そして感じて心を動かす「感動」が不在になると、そこには「感謝」の念まで消え失せてしまうのです。
     英語に、WONDERFULという表現がありますが、この心の移り変わりを、実に明らかに解き明かしてくれています。
     "WONDER"…驚きや不思議さが、"FULL"…溢れるように満ちるとき、何とそこに"WONDERFUL"…「すばらしい!」が誕生するのです。生命をいただいて生きている私たちは、このすばらしさを、いつも感謝のうちに味わえる人でありたいものです。
     皆さんは、"Full of Wonder"の心、眼差し、感性を常に磨き続けていく女性でいてください。そんなあなたは "Thankful "…感謝に満ちた人として真の「世の光、地の塩」となって周りの人々を幸せにしていくことができるのです。それがヨゼフで培ったあなたのミッション(使命)です。
     "Women for Others" として他の方々のお役に立ち、喜んでいただける存在として輝き続けていてください。

     赤ちゃんが生まれてくるのは、みんなを幸せにするため。
     お母さんやお父さんだけじゃなくて、みんなを幸せにするため。
     生まれてくるのは、小さな喜び。
     みんなを幸せにすると、
     もっと大きな喜びになる。

     りお君は、生きる命をいただいている彼の使命をこのように端的に謳っています。彼の心の澄んだ眼差しは、見事に尾ひれを削いで、核心に迫っていきます。
     生きとし生けるものは皆、「みんなを幸せにする」ことに招かれているようで、自分自身の幸せ追求ではないようです。逆説的ですが自己中心から解放されるとき、「もっと大きな喜び」が待っていてくれるのです。
     小さな哲学者、りお君は今日も沖縄の紺碧の空と海を眺めながら"WONDER" との対話を楽しんでいるのでしょうか。

     ぼくが病気でうまれたのは
     ずっとずっと、幸せになる
     ためだよ。

     ぼくは、病気だったから、幸せなんだ。
     ぼくは、病気だったから、心の言葉が話せるんだ。
     だから、いつか、心の幸せを配るサンタさんになるんだ。

     人は、幸せを贈りあうたに、生きている。
     助けあって、幸せを贈りあうために、生きている。 

     りお君は不整脈のため三歳でペースメーカーを埋め込んでいます。壮絶な痛みや、体の不自由さを経験しながらも、「自分をえらんで生まれてきたよ」と与えられたミッションを、しっかり見据えているのです。
     あなたに託されている使命を生き抜くために、いただいている生命を燃え立たせましょう。ヨゼフのモットー、「世の光・地の塩」を、明るさ、暖かさ、優しさ、安らかさで包み込み、りお君と心を合わせて幸せを配るサンタさんになりましょう。

    聖書のことば(ルカ6:31)
     人にしてもらいたいと思うことを,
     人にもしなさい。

  • 2014年02月18日《校長コラム》2月17日

     先週末は思いがけない大雪に見舞われ,立ち往生の駅で何時間も寒さに耐えていた人もいたことでしょう。改めて皆さんの中でたくさんの人が遠くから通学していることに心を留めました。毎日大変でしょうが,いろいろな意味で自分自身を鍛え強くしているのだと思って元気に通学してください。
     さて,先週からソチオリンピックの方もメダルが続出していますね。11日にはスノーボードで15歳の平野歩夢さんが銀メダル,18歳の平岡卓さんが銅メダルを受けられ「歓喜の10代」と大きく報道されました。お二人とも小さい頃から訓練され,スノーボードがご自分の一部となる程,最大の努力をされた結果なのでしょう。
     12日には,ノルディックスキー複合個人ノーマルヒルで25歳の渡辺暁斗さんが銀メダルを獲得されました。1998年,彼が小学校3年生の時に長野オリンピックを観戦して,オリンピックを目指されたそうです。15年の歳月が刻まれていますね。美しいフォームにはどれほどの自己鍛錬が積み重ねられていることでしょう。
     そしてフィギュアスケートの羽生結弦さん(19歳)が金メダルをいただかれましたね。2011年3月11日の大震災の日には,仙台市で練習中だったそうです。神戸のアイスショーに出場された時に,仙台も神戸のように復興できるのだと,復興を願っての4回転へのチャレンジだったのです。2歳の頃からぜんそくで悩み,普段の練習は長くて2時間ほどで同年代の選手の3分の2もこなせない現実なのですが,その弱さに直面してベストを尽くされるのです。
     そして多くの人に希望と力づけを与えられたノルディックスキージャンプ ラージヒルで銀メダルを勝ち取られた41歳の葛西紀明さん,史上最年長のメダリストです。彼は「努力は決して裏切らない!」とずっと苦労を重ねてこられたのです。レジェンドLegend(伝説的人物)と呼ばれる葛西さんからのメッセージです。
     ―「僕は何百戦もやってきていますが,ほぼ負けています。だから勝つことのうれしさを求め,悔しさをモチベーションにやってきました。40代の選手がメダルを取って,諦めなければできることを証明できました。」
     メダリストの共通項は何でしょうか。あなたが「やってみよう!」と思うことを見つけ,行動に移していきましょう!
     聖書の中では,パウロがオリンピックならぬ人生について次のように語っています。
     ― わたしは戦いを戦い抜き,
        決められた道を走りとおし,
          信仰を守り抜きました。  (テモテへの手紙二 4章7節)

  • 2014年02月10日《校長コラム》2月10日

     先日の集会の折にもお話ししましたように,最近皆さんと同じ年代の高校生がそれぞれ置かれたところで活躍しています。今朝はそんな高校生をもう一人紹介したいと思います。
     1か月後には,「3.11」,東日本大震災から3年になります。まだ大切な家族が行方不明のままでご遺体に出会っておられない方々,また3年経ってもまだ仮設住宅で寒さを凌いでおられる方々がたくさんおられます。
     そんな中で,宮城県南三陸町の高校3年生の田畑 祐梨(たばたゆうり)さんは,「語り部」としてわたしたちにメッセージを発信してくださっています。田畑さんが震災にあったのは高校一年生の時で,政府が,あるいは地域の大人が復興に全力を尽くしてくれるものと信じていたそうです。
     ところが,震災から2年を経ても何も進展していかない現実の中で,震災で経験したこと,学んだことがだんだん風化し,人々から忘れ去られていくのに気づかれたそうです。「これではいけない!何とか人々に伝え続けていかなければ,あの震災で命を落とされた方々に申し訳ない」と高校生の友人数人と「語り部」となって活動を始められたそうです。田畑さんは,もともと生徒会やクラスでもリーダーシップをとったことがなかったそうですが,毅然として立ち上がられたのは,何か彼女を突き動かすものがあったのでしょうね。
     田畑さんが震災以来ずっと後悔していることがあります。それは小さい頃から教えていただいていた英語の先生に,「先生,大好きです!いつもありがとうございます!」というメッセージをお伝えできていなかったことなのです。その先生はあの津波でもう帰らぬ人になってしまわれました。私たちは,普段なかなか感謝の気持ちを「ことば」にして伝えていないことが多いのではないでしょうか。
     田畑さんは「語り部」としてこのように話しています。
     ―「毎日いただいていることを当たり前だと思ってしまい,感謝を忘れがちです。
       感謝を忘れると「ことば」で表すことも忘れがちです。
       私は今も後悔しています。小さい頃からずっと見守っていてくださった英語の先生に
      「先生,大好きだよ!」「先生,ありがとう!」をどうして言っておかなかったのか…
     私たちも毎日出会っている家族や親しい友人には,一番感謝しているのに,なかなか「ことば」で伝えていないのではないでしょうか。後で後悔しないよう,特に身近な方々に,「大好きだよ!」とか「ありがとう!」を発信できるといいですね。「感謝」は立派な祈りです。

  • 2014年02月03日《校長コラム》2月3日

     先週の木曜日,1月30日,日本中の,また世界の新聞紙上を賑わせた話題の人は,若き女性研究者,小保方 晴子(おぼかた はるこ)さんでした。
     「かっぽう着博士大発見」というタイトルで紹介された小保方さんは,世界を驚かす画期的な新型の万能細胞(STAP細胞)を発表されました。おしゃれ好きの彼女は「ムーミン」グッズやステッカーがお気に入りで,理研(理化学研究所)のユニットリーダーになられ,ご自分の研究室をピンクやイエローの壁紙で明るく変えられたり,ペットのカメの世話をなさったり,ファッションやお買い物も大好きで,もちろんデートもなさるごく普通の若き女性ともお見受けできるのですが…そこに一つ貫いている彼女らしさがあるようです。先輩や周りの方々のコメントを少し集めてみました。
     大学院時代の指導教授は,「負けず嫌いで,こだわりの強い性格でした。」とコメントしておられます。小保方さんは,細胞培養の技術を一から学び,昼夜を問わずひたすら実験に取り組む毎日だったようです。「四六時中,研究のことを考えています。」と彼女自身も話しておられます。
     理研の副センター長は,彼女のことを次のように語っておられます。「化学系の出身で,生物学の先入観がないので,ひたすらデータを信じて独自の考えを持っていました。彼女は真実に近づく力と,やり抜く力を持っています。」
     最後に小保方さん自身のことばです。「もうやめてやると思った日も,泣き明かした夜も数知れないですが,今日一日,明日一日だけ頑張ろうと思ってやっていたら5年が過ぎていました。」そんな小保方さんの一途な姿勢は…実はお祖母様の教えがその礎になっていたようです。
     ―「研究者の仕事は世の中の人々のため,一生懸命に頑張っていればいつかきっと誰かが評価してくださる」
     ―「とにかく一日一日頑張りなさい」
    ですから,お祖母様からいただいた白いかっぽう着で毎日地道に研究を続けられたのですね。研究内容のすばらしさもさることながら,若い女性の研究者として小保方さんを見つめてみますと,若い皆さんに向けて女性としての一つの生き方を力強く発信してくださっているように思えるのです。