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  • 2014年03月03日《校長コラム》3月3日

     今日3月3日は,桃の節句,雛祭りです。Girls' Festivalと皆さんのお祝いの日です。先日の「能楽教室」でも教えていただきましたが,五人囃子の人形一組,間違いなく雛壇に並べられますか?
     向かって右から謡(うたい),笛,小鼓(こつづみ),大鼓(おおつづみ),そして太鼓でしたね。耳を澄ますと,何だかあの時の「五人囃子」の楽の音が「よぉ~!」という掛け声と共に聞こえてきそうな気がします。伝統的な間を大切にする日本文化の極みの一つとして,誇りをもって大切にしていきたいものです。
     さて3月1日は本学園の「卒業証書授与式」でした。前葉市長様もお越しくださり,ヨゼフでの教育に自信と誇りを持って巣立っていくようにと,6年生に心温まるお祝いのお詞をいただきました。97名の卒業生は,ヨゼフでの最後の時を惜しんで,あの日は夕方まで残っていました。私たちも穴がぽっかりとあいたようで,寂しくなりますね。
     この卒業式シーズンに,71歳の尾崎琢美さんの卒業式のことが報道されていました。小学6年の時に,5つ下の弟さんを病気で亡くされ,医師になりたかったそうです。けれどもご家庭の事情で,高1の時,休学し,「もう一度学びたい」と二人のお嬢さんが通った高校の定時制に入学したのは,4年前のことだったのです。50年余り望み続けておられたのですね。この4年間の通知表はオール5で首席で卒業されました。
     定時制高校では,例年入学者の半数近くしか卒業できないそうです。50歳以上年の離れた同級生と机を並べ,途中で気持ちの折れそうな生徒に,声をかけたり,励ましたり,とても面倒見がよくて優しい尾崎さんの支えがあったからでしょうか。今年はいつもより多くの生徒が卒業できたのです。卒業記念写真の真ん中で,幸せそうに笑っておられる尾崎さんは,白髪ですが一番若々しくて,元気一杯の笑顔が輝いています。その尾崎さんからのメッセージです。
    ―「青春は自分の心の中にある。
      私は今も青春です。
      学んだことを生かして社会のために働けたらと望みます。
      次は農業をしようかな。」
    尾崎さんの学び続ける姿勢は少しも変わりません。相田みつをさんの「一生青春」を文字どおり生きておられるのですね。また,脳科学者の茂木健一郎さんが,「百歳になっても,脳は成長し続ける」という主張をしておられますが,71歳の高校卒業生の尾崎さんは,その可能性を証してくださっています。
     私たちの心の中にある,このpassion(熱意)の種を,私たちも春への息吹の中で芽吹かせていきましょう!神さまは温かい眼差しでいつも見守っていてくださいます。

  • 2014年03月01日《卒業式のご挨拶》

     昨日に比べますと,寒さが戻ってきているようではございますが,それでも厳しい寒さも漸(ようや)くゆるみ、心なしか陽射しも春めいてまいりまして、校庭の白梅、紅梅もほころび始めまして、春の兆(きざ)しが感じられるようになってまいりました。

     本日、前葉、津市長様はじめ、ご来賓の方々、保護者の皆様をお迎えいたしまして、ここに第53回高等学校卒業式を挙行できますことは、学園一同にとりましても、この上ない大きな喜びでございます。

     ご来賓の皆様には、公私共にご多用のところ、ご臨席賜り、卒業生の門出をお祝いいただきまして、厚く御礼申しあげます。

     保護者の皆様は、立派に成長され、つい今しがた卒業証書を手にされましたお嬢様のお姿をご覧になり、そのお喜びもひとしおのことと存じます。            
     お嬢様の在学中には、学園の教育方針に寛大なご理解とご支援を賜りまして、高い所からではございますが、心からお礼申しあげます。
     
     因(ちな)みに本日の卒業式には、高校生と共に中学一年生全員が参加しております。昨年の春、入学式の折には、六年生も参列し、後輩を迎え入れました。それ以来本学園の特徴の一つでもあります"Sistership"で、六年生には、いろいろお世話になりましたので、お姉様方への感謝の心で、一年生は参列しております。

     卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます!!   
     皆さんは今、お世話になった沢山の方々への感謝のうちに、深い喜びを噛みしめていることでしょう。またこの春からの新しいスタートに、胸をときめかせていることと思います。
     
     そんな皆さんに、二つのことをお話いたしたいと思っております。一つは、あなたはヨゼフの立派な「大使」(Ambassador)であることです。
     
     ヨゼフの卒業式で、最も大切にしておりますことは、今、皆さん一人ひとりが壇上に上がり卒業証書を手にした「授与式」です。これを"Missioning"と呼びます。ヨゼフで培い(つちか)育ん(はぐく)だ"Women for Others"としての使命(Mission)を生きるために、一人ひとりを送り出す「派遣式」なのです。皆さんそれぞれ異なった使命を担っ(にな)ていますから、全体まとめてではなく、一人ひとりの"Sending Out"が行われるわけです。

     聖書の中でイエス様は「全世界に行って、福音を述べ伝えなさい。」と人々を送り出しておられます。この福音という意味は、文字どうり、「よい知らせ」"Good News"なのですが、ヨゼフで学んだ皆さんは、この「よい知らせ」の中味を知っていますね。                  
     "Good News"というのは・・・・・  
    ◎人間は、私たちを超えた方から命をいただいています。そして
    ◎誰もが掛け替えのない存在で、創造された方から無条件に愛されているのです。・・・ヨゼフの卒業生である皆さんは,いつでも、どこでも、何をしていても、あなたの笑顔と一緒に、このイエス様のメッセージを、人々にお届けする存在、イエス様の「大使」(Ambassador)でいてください。

     現在、どれ程多くの方々が、この"Good News"を知らないまま、失望と暗闇のどん底で光りを待っておられることでしょう。皆さんはそれぞれ置かれた所で「世の光・地の塩」となって、幸せをお届けする「メッセンジャー」でいてほしいと願っています。
     
     しかし時には、あなた自身が挫け(くじ)そうになることもあるでしょう。そんな時には、今日、ここで一人ひとり壇上に上がり、Missioning"が行われたことを思い出してください。そして、 「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」と約束してくださったイエス様を信頼して、"Power Up"いたしましょう。大丈夫です!!あなたには、ヨゼフで身に付けた揺る(ゆ)がない価値観がありますし、イエス様がいつも共にいてくださるのです。

     もう一つのお話は、ソチ・オリンピックの興奮と余韻がまだ渦巻(うずま)いておりますが、浅田真央さんが、一夜にして失意を吹っ切って、復活された奇跡についてです。想像を絶するような重圧的なプレッシャーで、持ち前の自分らしさを発揮することができなかった真央さんが、気持ちを立て直し、見事に再起できたのは、一体何だったのでしょうか。
     応援してくださった方々への「感謝」、その方々に喜んでいただきたいという一途な想いが、真央さんを自由にしたのではないでしょうか。               

    「たくさんの方に支えてもらった感謝の気持ちを込めました。」「支えてくださった、たくさんの方への最高の演技ができました。それが自分のできる恩返しです。」と、コメントされる真央さんは,五輪最後の舞を、出逢えたすべての人に「感謝」として捧げられたのです。
     
     優勝候補から完全にはずれ、メダルの色から解放された真央さんが、多くの人に感動を与え、涙と笑顔と共に掲(かか)げたメダルは、目には見えない七色に輝く虹のメダルで、永遠に忘れ去られることのないメダルです。
     真央さんは、ただただ「感謝」の気持ちを込め、ご自分の「ベストダンス」を見ていただき、そして喜んでいただきたいとの一念で、自由に伸びやかに舞うことができたのではないでしょうか。                
     「感謝」のメダルは人々の心の中で虹色に輝いていました。そして大きく深い感動を多くの人々の心に呼び起こしたのです。
     
     Short Programでの、あの思いもよらない結果を受け入れることは容易なことでなかったでしょう。人はだれでも失敗を経験します。逆境を乗り越え、フリーで巻き返した真央さんは「強い意志を持って、あきらめなければ、自分の目指すことを実現できます。」と今後の人生に活かせる、自己評価のグレイドアップに繋(つな)げているのです。 
     
     置かれた状況はそれぞれ違っていても,皆さんが"Women for Others"として、真央さんのように、出逢う方々に喜びをもたらす鍵はなんでしょうか。

     私たちはよく「しなければならない」というフレーズを使います。Ihave to, I must, Ishould.....の世界から「私は喜んでします」Iwant to, Iwould like to,  Ilove to.....の世界へのパラダイム転換が、真央さんの奇跡の鍵だと、私は考えています。 

     たとえば、「私は学校へ行かなければならない。」ではなく、「私は喜んで学校へ行きます。」とか、あるいは「私は勉強しなければならない。」ではなく、「私は喜んで勉強します。」になれば、その後(ご)の結果は、自ずと全く違ってくるようになるのです

     この真央さんの奇跡を、あなたのこれからの人生の中でも実現していってください。シンプルな呪文は、「私はしなければならない!」から脱皮して、「私は喜んでします!」と唱えることです。魔法の呪文は、I want to, I would like to, I love to です。You can do it !! なぜなら、あなたはヨゼフの卒業生だからです。

     皆さんの前途に神様の導きとご加護を願って、今から心を合わせて祈りをお捧げいたしましょう。