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  • 2014年04月21日《校長コラム》4月21日

     新しいスタートを切って,はや2週間が過ぎています。
    その間,普通授業では学べない,オリエンテーションやたくさんの行事がありましたね。友だち作り,クラス作りとともにこれからの一年間のあなたのゴールも見えてきていますか?スタートに当たり,どこに向かって歩んでいくのか,その到達地点を確認することは大切なことですね。まず,今日こうして無事に登校していることを感謝しましょう!当たり前ではありませんね。生命をいただき,その生命をこうして生かし続けていただいていることの不思議さ,すばらしさを味わえる人,一日一日を感謝できる人でいてください。
     最近マレーシア航空の旅客機事故や,韓国船の沈没など,多くの方々の生存を心から願う悲惨なできごとが相次いでいます。いただいている生命を一日,一日,大切に活かしていくことの大切さを一層深く感じます。生命について考えます時,ちょうど昨日はEaster「復活祭」でした。日本ではクリスマス程は浸透していませんが,キリスト教の教会では,とても大きな大切なお祝い日です。復活と言いますと,多くの人が「死んだ人が生き返ること」と受け止めていますが,実はそうではありません。「存在の在り方が変わること」なのです。ですからイエス様が「私は世の終わりまで,いつもあなたと共にいる」(マタイ28章20節)と約束してくださっているのです。私たちもその存在の在り方が,自分のことしか考えない自己中心的な生き方から,他の方々のために生命を使っていく時(「Mission」「使命」でしたね。),この復活の生命に生きることになるのです。
     イタリア船沈没の時も,今回の韓国船沈没の折も船長がまず逃げている事実には,人間として悲しいものを感じます。それに引き換え,今中国で一つの小説が出版され,映画化も考えられているそうです。それは実話に基づいているお話しで,3年前20人余りの中国からの研修生が,東北で働いていました。そして3.11の大震災に巻き込まれたのです。その時,その会社の社長さんは,言葉のわからないこの女性達をまず高台に避難させることに力を尽くされ,全員無事だったのです。けれども最後まで誘導し続けておられた社長さんは津波に巻き込まれ命を落とされたのです。自己中心的な生き方ではなく,まず自分のやるべきことを果たしたこの方は,復活の生命に生きておられる方です。ですから,人間の生き方の中には,
    「自分中心で,自分さえ良ければ良いという生き方」と
    「いただいている生命を活かして,どう他の方々を生かしていけるかを考え,行動に移す生き方」
    との二つに分かれてきます。
     今回の事故の船長の姿勢,そして3.11で研修生の生命を守り抜いて,ご自分の責任を果たされた社長の生き方を見つめますと,復活の意味が見えてきます。
     復活は「死んだ人が生き返ること」ではなく,自分中心から脱出し,他者のために尽くして生きる生き方と,自分の存在の在り方が変わることなのです。
    Women for Othersの生き方です。

  • 2014年04月08日《入学式のご挨拶》

    新入生の皆さん,ご入学おめでとうございます!
     毎年入学式というのは,新しい命があふれるとてもうれしい式です。その上,今年は校庭の桜がみなさんの入学式を待っていてくれました。4月5日の「お花見」に満開だったようですが,今日までその美しさを保ってくれています。
    You are most welcome to St. Joseph!
     さて,私事ではありますが,私は昨晩遅くアメリカから戻りました。先生方から入学式には戻れますか?と心配していただいておりましたが,おかげさまで無事に戻れ,このようにみなさんとご一緒に入学のお祝いができることは,このうえなく大きな喜びです。皆さんに申し上げたいことはたくさんありますが,今日はアメリカで参加してきた会議の中で,非常に心に残っている2つのことについてお話ししながら,新入生のみなさんに今日から始まる「セントヨゼフ生」としての生き方について考えていただけたらと思っております。
     その会議は,ロサンゼルスにあります私たちの本部で開催されました。ロサンゼルス管区のハイスクールは日本のセントヨゼフを含めて5校,そして大学が1校あり,もう一つはセントヨゼフセンターといいまして,ホームレスの方や貧しい方々を支援している施設があります。これらすべてがセントヨゼフ女子学園を設立したのと同じ聖ヨゼフ修道会のスポンサーシップになっております。約80人近い学校や施設の関係者が集まって何を話したかと申しますと,最近の経済的な課題もありましたが,そのような財政的なことばかりではなかったのです。私たちの中には,聖ヨゼフ会のLegacyと申しましょうか,Traditionと申しましょうか,いつも伝統とか遺産,精神的遺産というものがあります。それをこのあわただしい時代の流れのなかで,どのように継続していき,世の中の光,地の塩となっていくことができるのかを話し合いました。
     その中でいつも私自身も立ち戻るところなのですが,セントヨゼフはただ学力をつけて中学校・高校を卒業するという学歴をつけるところだけではなく,わたしどもの学校にはひとつの「強い信念」というものがあります。それは今から360年前のことですが,最初にセントヨゼフのシスター達が成し遂げてこられたことに戻るのです。
     当時のフランスには戦争やコレラなどの疫病が多く,ご主人を亡くした未亡人や,両親をなくした孤児の少女がたくさんいました。そういう現状を知っているシスター方は,是非その方達をお助けしたいと思いました。ところが,当時の修道生活というのは,いまも北海道にあるトラピストのように高い塀のなかで毎日祈りと労働に励むことだけが修道生活として認められていたのです。そのように困っている人の近くに出かけて行ってお助けするというのは考えられないことでした。ところが,私たちの修道会の最初の6人のシスターは困っている人々を見捨てられず,新しい方法でそれをやってのけたのです。
     私はこの出来事の中に,まずひとつ,これからセントヨゼフの生徒になるみなさんに心に留めておいてほしいことがあります。いろいろなことをする時に,今までの形式に沿ってやっていくということも大切なことです。でも時折現状は変わっていきます。時代も流れていきます。あらゆる状況のなかで何が大事なのかということを見極め,そしてそれが必要なことであれば,修道生活というのは囲いの中での祈りと労働に徹するという定説があったとしても,シスター方がそれを乗り越えられたように,みなさんも超えていける覚悟や強さを持っていただきたいのです。これからみなさんは,セントヨゼフで3年あるいは6年をかけてすばらしい女性に成長していくわけです。その時に,やはり女性として温かくて,明るくて,優しいというのはとても大事なことです。それと同時に凛とした強さを持ち事態を乗り越えていける,事態を打開していける強さをもっているというのが,私たちのヨゼフのスピリットには流れています。
     6年間ここでいろいろな方からいろいろなことを学びながら,あなたのいただいている使命,あなたが招かれている使命を見つけ出していくことを目標に,最初のシスター方の生き方を覚えておいていただきたいと思います。
     もう一点は,私たちの学校の特徴である女子教育ということです。いま日本は随分と経済的には先進国になっています。中国が進出してきましたのでGNPは世界で3位に落ちましたが,まだ一ケタ台にいる先進国です。ところが女性の社会的貢献,社会での活躍度としましては,ジュネーブで行われたダボス会議のデータから見ますと,驚く結果がでています。アメリカが135国のうち23位であるのに比べ,日本は105位です。経済的先進国である日本ですが,女性はまだまだ社会で自分の力が発揮できていないことが明らかになっています。いま阿部首相は将来のことを考えられて,女性が公の場で活躍できるように門戸を開こうと努力しておられます。みなさんはこのセントヨゼフという女子校にきていただいて,これから一緒にご自分を磨いていくわけですが,なぜ女子校であるのかといいますと,それはやはり最初のシスター方に戻ります。最初のシスター方が心に留められたのは,未亡人あるいは両親を亡くした少女たちでした。女性を生かそう,女性の力を発揮させようというのが,私たちの修道会の最初の大きな目標でした。その伝統は360年経った今も,このセントヨゼフに息付いています。そして,21世紀は女性の時代だと言われています。科学万能の時代は終わり物質文明が謳歌して,生活全体が豊かになったように思われますが,同時に物質的なものがむしばんでしまった心の状態,精神的貧しさが目につきます。それを癒やしていけるのは女性だと思っています。さきほども申しました優しさ,明るさ,温かさ,そして凛とした強さを持って,人々のために尽くしていく女性を育てるのが私どもの学校の目的です。ひとつの言葉で申しますと”Women for Others!”です。他の方々のお役に立てる女性を育み,社会に,世界に派遣していくというのが私どもの教育の目的です。
     みなさんがちょうどこの学校を卒業する頃には,オリンピックが開催されます。そのときにみなさんがどういう形でお役にたてるのかはまだ定かではありませんが,いろいろな自分の力を,自分が神様からいただいているタレントを使って他の方々を幸せにするという大きな使命を全うしていただきたいと思っております。