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  • 2016年02月23日《校長コラム》2月22日

     2月も後半に入り、水曜日から皆さんは学年末試験にチャレンジしますね。それぞれの学年の一つの区切りをつける、この一年間のまとめですから、心を引き締めて臨みましょう。

     そんな時、試験を受ける皆さんの心に留めておいていただきたい一つのことをお話ししたいと思います。

     伊勢志摩サミットへのカウントダウンも、はや100日を切ってきましたが、たくさんの外国の方々も来られますし、そのコミュニケーションにも万全の注意が払われていると思いますが、言葉を訳すことはそう簡単ではありませんね。なぜなら、言葉の背後には文化や習慣があるからです。

     例えば、直訳できない言葉に、「いただきます」「ごちそうさま」「ありがとう」etc…があります。クリスチャンの方は、食前・食後の祈りをされますが、野菜や果物や、お肉や魚に、「あなたのいのちをいただきます。私はあなたのいのちをいただいて、今日も生きていきます。あなたのいのちをありがとう。」という祈りではなく、神様に祝福を願う祈りになっています。最も直訳できないのが「ありがとう」です。皆さんは「それは一番簡単で”Thank you”でしょう」と思うのでしょうが・・・。

     「ありがとう」は、「有ることが難しい」「有り難い」(めったにない)と書きます。それ程、「あり得ないことをしてくださって、心から感謝しています。」という深い意味になるのです。「そんなにしていただいて申し訳ありません」の心も入っています。

     さて、学年末試験に向けて準備をしている皆さん、緊張したり、いつもより睡眠時間が削られたりで、少々疲れ気味になっていて・・・、「こんな試験なんかなければいいのに」と思ったりしていませんか。苦しいことや、つらいことは、避けて通りたいというのが人間の常です。けれども人は、困難に立ち向かったり、ハードルを乗り越えていこうと努力する時、自分でも思いがけない素敵な自分に出逢い、成長していくのです。

     皆さんも試験の準備に大変ですが、先生方も教えたことの確認にはどんな問題がいいのか、あれこれ頭を悩ませて作ってくださっているのですよ。一生懸命力を注いで努力しているのは、皆さんだけではなく先生方も同じなのです。遅くまで試験の作成に懸命な先生方のお姿をよく見受けます。

     ですから、この学年末は生徒の皆さんと一緒に先生方も、皆さんの質問に答えたり、この一年間の総まとめに尽力しておられることも忘れないでいてください。

     先生方が一番エネルギーを受け、嬉しい笑顔になられるのは、実は皆さん一人一人の成長振りを見る時なのです。

     みなさん自身はもちろん「がんばった!」という達成感がありますし、その上教えてくださった先生方にご恩返しができ、先生方の笑顔の花が咲きそろうといいですね。

     残りの日を、自分のためだけではなく、「共に歩んできてくださった先生方に喜びと笑顔をプレゼントしたい!」という心で、準備に励んでください。

  • 2016年02月15日《校長コラム》2月15日

     昨日2月14日は、バレンタイン・デーでしたね。皆さんは、どのように日ごろお世話になっているご家族や先生方に、感謝の心をお伝えできたでしょうか。
     本来、この日はSaint Valentine(聖バレンタイン)のお祝い日で、彼の人々への愛の業をほめ称える日です。
     ハロウィンにしろ、クリスマスにしろ、そしてこのバレンタイン・デーにしても、その本来の意味を知らないまま、商業ベースに流されて終わってしまっているのは少し寂しい気がします。ヨゼフの皆さんは、日本の生活にも入ってきている、これらのキリスト教のお祝い日の真の意味を知っていてほしいと願っています。

     さて、2年前の2014年の2月14日には、どんなことがあったでしょうか?それは羽生結弦選手が、ソチオリンピックのフィギュアスケートで初の金メダルを勝ち取った日なのです。羽生選手は、昨年、自分自身の世界歴代最高得点を更新して、男子史上初のグランプリファイナル三連覇を成し遂げました。
     皆さんもよくご存じのように、彼も間もなく5年目を迎えようとしている東日本大震災の被災者です。仙台市のスケートリンクで練習中に震災にあいました。壁が崩れ、天井の電球も落ちてくる中、スケート靴のまま、はって外に逃れたのです。避難所での生活も経て、神奈川のリンクで練習できる幸運をいただかれたのですが、「自分だけ、逃げ出していいのか」と、とても悩み、得意のジャンプも跳べなくなるという事態に陥ってしまいました。一時は「スケートはもうやめるしかない」とあきらめたこともあったそうです。
     その彼を今の彼に変えていったきっかけは、被災地支援のチャリティーショーだったそうです。被災者の方々からの「元気が出たよ。ありがとう!」の声に励まされ、「自分にできることはこれだ!」と吹っ切れたのだそうです。
     世界最高得点を更新し続ける羽生選手ですが、今も心の傷は癒えていないようです。しかし彼は、「日本や世界中で応援してくださる何千、何万人もの人々の思いを背負って表彰台に立ち、ご恩返しができました!」と、また新たな力を得て前進していかれるのです。
     羽生選手にとっては、喜んでくださる被災者の方々の笑顔が、次を目指していく原動力になっているのです。それは、彼自身が被災者でもあり、あの恐ろしい地震を体験した心の傷の痛みを知っているからかもしれませんね。

     心の傷は、一見弱さであったりマイナスに見なされがちですが、羽生選手はその傷を「てこ」に次の大きな力に繋げていくのです。これこそ本物のグランプリファイナルですね。

     最後に星野富弘さんの詩を詠んでお祈りといたしましょう。

        わたしは傷をもっている
          でも、その傷のところから
             あなたのやさしさがしみてくる

  • 2016年02月08日《校長コラム》2月8日

     校内を歩いたり、授業参観で教室を訪れますと、嬉しい発見がたくさんあります。皆さんの各教科の作品の発表には目を見張るものも多く、その素晴らしさにびっくりする程です。

     最近、新館2階の学年の掲示板には、所狭しと言わんばかりに「スマホ宣言」が掲示されています。中学2年の皆さんが各グループで話し合った自分たち自身の宣言です。頼もしい限りです。

     2月3日の中日新聞の津市民版に、前葉市長様と共に満面の笑顔で写っている6人の中学生の代表の写真と共に、津市中学生「ケータイ安全利用宣言」が掲載されていました。8つの項目にまとめられています。ここで紹介しますので、皆さんは携帯電話やスマートフォンを適切に使っているかどうか自己採点してみましょう。

    【津市中学生「ケータイ安全利用宣言」】_________________________
    ① ケータイの使用は午後10時までとします。(保護者との連絡は除く)
    ② 食事中や勉強中はケータイを使用しません。
    ③ 充電器の置き場所は保護者と相談して決め、ケータイを使用しないときはその場所に置きます。
    ④ フィルタリングをかけます。
    ⑤ 写真や動画も含め、個人情報をSNS等に書き込みません。
    ⑥ 相手の気持ちを考え、直接言えないことは書き込みません。
    ⑦ LINEやSNS等で知らない人とやりとりはしません。
    ⑧ 何かあったら、必ず親や周りの大人に相談します。
    ____________________________________________
    以上8項目です。皆さんの自己管理、時間管理はいかがですか。

     津市教育委員会によりますと、LINEに伴う「既読スルー」を気にする生徒が多く、そのために勉強時間や睡眠時間を削っている恐れもあると言われています。
     どんなにすばらしい文明の利器で便利であっても、心と身体をしっかりと育んでいく皆さんの成長期に、勉学や睡眠の時間を削ってしまうことの結果は、10年後、20年後と、皆さんの先の人生で出てきてしまうのです。教養をしっかり身につけること・・・これは単に知識を増やすことではありませんね。体力をしっかり身につけ、生涯スポーツの土台を築いていくこと・・・そのために若い皆さんに与えられている自分自身を成長させる時間は限られていますし、それは今なのです。「いのち」をいただいているこの毎日の積み重ねが、あなたの人生として織り上げられていくのです。どんな美しいタペストリーになるかは、人生の作者であるあなた次第なのです。あなたが主人公です。

     便利さに流されていく現代の傾向を見る時、こんなお話を思い出しています。
    原住民であるアメリカ・インディアンの方々の多くが、広大な土地を手放すことによって得た莫大なお金でもう働く必要がなくなり、立派な家を建てて全てを電化し、優雅な生活に入ったのですが、今まで大自然の真っただ中で額に汗して労働の糧を得ていた喜びを味わうこともなくなった彼らは、遂には薬物とお酒で身を持ち崩してしまいました。

     あなたと文明の利器の関わりを管理する責任は、皆さん一人一人にあります。上手に関わって、成長期にあるあなたの心と身体を大切にいたしましょう。それは「いのち」を与えてくださっている方への心遣いでもあります。

  • 2016年02月01日《校長コラム》2月1日

     「一月は行く、二月は逃げる、三月は去る」と、この三ヵ月は駆け足で過ぎ去ることを、このように表現されています。確かに今日は二月一日・・・お正月を迎え、新年の決心をしてからこの一ヵ月、学校のほうも中学・高校の入学試験もあり、瞬く間に時が経ったように思います。皆さんは、どのようにこの一ヵ月を過ごしましたか。

     新しい月を迎え、学年末に向かっている皆さんに、今朝は先日のSS講座(School Spirit講座)でお母さま方に分かち合ったエピソードをご紹介しましょう。

    『見えないから見えたもの』の著者、竹内昌彦さんのお話です。
     彼は中国の天津で生まれ、その直後終戦になり、日本に帰ることになりました。ところが引き揚げ船の中で肺炎になってしまいました。40度を超える高熱に侵され視力を失い、小さな赤ちゃんとして視覚障がい者の人生を余儀なくされたのです。
     学校ではいたずらをされたり、帰り道でも石を投げつけられたり、いじめに耐える日々だったそうです。「でも、学校へは毎日行きました。休んだらぼくの負けになるからです。」と、その当時のことを回想しておられます。
     中学からは盲学校に通いました。普通校に通いよく勉強するお兄さんの影響もあって、負けん気の強い昌彦くんは家庭学習を積み重ねて、中1の学年末、遂に生まれて初めて「オール5」の通知簿を受け取ったのです。その時の担任の先生のお言葉です。岡山の方言も交えてこのように話されました。
    「竹内くん、よう頑張ったなあ。学校中でオール5になった人は他におらんよ。あなたひとりだけよ。ようやったわ。
     でもなあ竹内くん、私から見ると、あなたのその「5」は一つも本物ではありませんね。あなたは、自分の成績だけよかったらいいと思ってるでしょ。あなたの様子を見とったらそれがよう分かる。勉強のよう分からん友だちを放っとるじゃろ。今年は自分のことだけで一生懸命だったから、仕方がなかったと思うけど、来年は勉強がよう分からんで困っとる友だちに、親切に丁寧に教えてあげるようにしなさい。それができたとき、あなたの「5」は本物になるんよ。よその国では、そういうことがちゃんとできないと「5」を出さないところもあると聞いたことがあるわよ。来年こそ本物の「5」にしなさいね。先生はちゃんと見とるよ。」

     この先生のおっしゃる「本物の5」は、遠いところからも毎日学校に通っている皆さんに、学校に通学する意味を問いかけているように思います。

     いろいろな友だちがいます。意見の違いもあるでしょう。でも、セントヨゼフで出逢っている友だちは、あなたの人間としての成長になくてはならない大切な人たちで、「一期一会」の出逢いを毎日いただいているのです。
      教えたり、教えてもらったり、
      気づいたり、気づかせてもらったり、
      許したり、許してもらったり、
      受け入れたり、受け入れてもらったり etc…
    このお互いのやりとりが、あなたの人としての幅を広げてくれているのです。クラスの仲良しグループを越えて、先輩や後輩からも習うことがたくさんありますね。授業内容と同じように、このお互いに分かち合うことから学ぶことも、あなたの人生でなくてはならない宝ものなのです。このために、寒くても遠くても毎日学校に通っているのですよ。