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  • 2017年09月25日《校長コラム》9月25日

     久しぶりのメッセージは,何からお話ししようかと迷ってしまいます。それ程いろいろ嬉しいことがたくさんありました。セントヨゼフの生徒として,皆さん一人ひとりが精一杯全力を尽くして自分がいただいている力を発揮してくださったすばらしい結果が届いています。
     その中でも,さだまさしさん主宰の「全国ボランティア・アワード2017」での3位受賞は,予期しない大きなサプライズでしたね。30年余り皆さんが先輩から受け継いで,また後輩へと手渡していく「ウォーカソン」を認めていただき評価されましたことは,学園にとりましてもこの上ない喜びでした。皆さんがそれぞれの場でヨゼフの生徒として輝いてくださっていること・・・,そしてメディアがその価値を認めてくださり,連続して新聞紙上やテレビでヨゼフ生の活躍振りを報道していただけましたことも感謝ですね。

     そんな喜びに浸りながら秋の夜長に響く虫の音に耳を傾けつつ,皆さんがどんなにすばらしい存在かを思い巡らせてみました。秋はスポーツの秋,食欲の秋,勉学の秋と,いろいろ名づけられていますが,秋はまた「哲学の秋」でもあるからです。

     私が尊敬している筑波大学名誉教授の村上和雄先生は,40年余り遺伝子研究に携わっておられます。その長きに渡る研究の中で村上先生はとても不思議なことを経験なさっています。
    遺伝子暗号というのは人間の体の設計図なのですが,先生が疑問に思われたのは「誰がこの遺伝子暗号を書いたのか」という大きな問いかけです。気が遠くなるような数字ですが,「32億の科学の文字を1gの2000億分の1に書き込んだのは誰か」というミクロの世界の探究です。人間はこのゲノム(Genom)遺伝情報を1950年代に読みとりました。書いた存在があったから読みとれたのです。書いたのは人間ではありません。人間が人間の遺伝子暗号,つまり設計図を書けるはずはないのです。

     村上先生は次のように語っておられます。
    「現代の私たちは,目に見えるもの,データ化できるもの,お金に換算できるものに価値を置いています。しかし人間にとって本当に大切なものは,目に見えないのではないでしょうか。愛情や心は目に見えません」
    そして次のように続けておられます。
    「金子みすずの詩に,
    『見えないけれどもあるんだよ。見えないものでもあるんだよ。』
    という詩がありますが,目に見えないものの価値をおろそかにしているのが今の世相ではないでしょうか」
     また,村上先生は,目に見えないものの働きについて,「サムシング・グレート」(Something Great)という言葉を使っておられます。
    「そして,私たち一人ひとりの中に「サムシング・グレート」としか呼べない目に見えない不思議な働きがあり,私たち一人ひとりのDNAの設計図を書いたのは人間ではなく,実はこの「サムシング・グレート」なのです」と,科学者の観点から名づけておられます。

     静けさと落ち着きを取り戻せる秋の夜長,この「サムシング・グレート」の種を,皆さんの心の庭に蒔いてみてはいかがでしょうか。