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  • 2018年03月12日《校長コラム》3月12日

     昨日3月11日は「3.11」といわれ,東日本大震災から早7年の月日が流れています。あの頃小学生になったばかりの人は,もう中学生ですし,中学生だった人は,大学生になっています。しかし,愛する大切な方をなくされたご家族にとっては,この7年というときはながれていても,なかなか受けとめがたいものがあり,心の傷はそう簡単には癒されるものではないでしょう。物質的な復興は目に見える形で確認できますが,心の傷はうまく言葉に表現できないまま,ずっとその方の心を占めているのではないでしょうか。

     「3.11」の記念日にあたり,私たちにもできることはあるのです。
    お会いしたこともありませんし,お名前すら知らないたくさんの残された人々の心に,安らぎと希望の種が蒔かれますよう,心を込めて祈りましょう!どんなに遠く離れていても,祈りは時空を超えて届きます。些細なことのように見えても,祈りの力は人間の力を超えたことを実現することができます。私たちにできることは,「祈り続けていく」ことです。

     「3.11」がもたらしたことのうち,とても大切な全世界へのメッセージがあります。それは私たちが大切だと思い込んでしがみついていた価値までも,あの大洪水で押し流されたということです。
    その価値とは,わたしたちの心を占めている,「大きいことはいいことです。」「たくさんなことがいいことです。」「速いのはいいことです。」という「ものさし」です。もともとチョコレート会社のコマーシャルで使われた「大きいことは,いいことだ!」というキャッチフレーズから流行し,定着してしまった言葉です。
     そして,その逆の「小さいもの」「少数のもの」「ゆっくりなもの」を排斥してしまう傾向が,日常生活の中まで浸透することになってしまったのです。しかし「3.11」は今まで私たちが依存していた,「大きいこと」「多いこと」「速いこと」まで押し流してくれたように思います。「大きなお家に住み,たくさんの物を持ち,何でも思いどおりにスピーディーに動かせる」と思い込んでいた私たち人間のおごりを押し流してくれたのです。

     更地(さらち)になった今,人間にとって本当に大切なことは一体何なのかを問われています。「小さなもの」「少ないもの」「ゆっくりなもの」の中にも,私たちを育んでくれる心の栄養がたくさん含まれているようです。私たちは今,思い込みや固定観念を一度手放して,本物をじっくり見る機会に招かれているのです。そのご招待を受けるかどうかは,私たち一人一人にかかっています。皆さんのような新鮮で活き活きした感性をいただいているうちに,本物探しを試みていくことはとても大切だと思います。皆さんには感じて動く,心を動かす,感動する感性が豊かに与えられているのです。それを使わないうちに干からびることのないように” Sense of Wonder “,感性を活かしていきましょう。「3.11」には従来のものを違ったアスペクトから見直す感性を目覚めさせる問いかけが秘められているようです。

  • 2018年03月01日卒業生へのメッセージ

     弥生、3月の声を聞き、今日高等学校卒業式の日を迎えております。

     57期卒業生の皆さん・・・、今日、皆さんは一人一人、ご臨席の皆様方に見守っていただく中、「高等学校卒業」という一つの大きな節目へのゴール・インを成し遂げました。 本当におめでとうございます!
    Congratulations !! You really made it !
     卒業生はセントヨゼフの宝です。今、卒業証書を手にされた皆さんを加えますと、総勢7762名・・・・何と約7800名のヨゼフの宝石が、この地球上のどこかで、その明るい輝きを放っているのです。
     そして皆さんは、もうすでに気づいていますように、このゴール・インは、一つの大きな節目であると同時に、それはまた次の新しいステージへのスタートでもあります。

     今、皆さんの心の中には、どんな想いが渦巻いているのでしょうか。バイタリテイに富んだ57期生らしく、どんなことにも負けない明るさと力強さで、あらゆることにチャレンジし、あなたがいただいている使命(mission)の実現に向けて、大きく羽ばたいていかれるよう、皆さんに期待し、心から応援しています。

     私にとりまして、最後に皆さんにお伝えしておきたいことは何かしら・・・と、あれこれと想い巡らせておりました。そして私が行き着いた点は、とてもシンプルで、実はいつも私が繰り返し、皆さんにお話ししていた一点に落ち着きました。

     それは、「生命の誕生は奇跡です」ということです。
    そう、生命の誕生はmiracleなのです。Miracle奇跡とは、常識で考えては起こり得ない不思議な出来事や現象を指します。生命は「あるべくしてある」当たり前のことではなく、超自然的な働きによって起こる不思議な現象なのです。

     皆さんによくお話しした、遺伝子工学の村上和雄先生が名付けられた、サムシング・グレート(人間を超えた偉大なる存在)を覚えていますか。

     私から皆さんにお勧めしたい一つのこととは、この” Sense of wonder “「神秘さや、不思議さに目を見はる感性」で、これをいつも心のどこかに留めておいていただきたいということです。
    ” wonder land “は不思議の国のアリスでお馴染みですが、”wonder “には「不思議な」や「驚くべき」や、あるいは「すばらしい」や、「みごとな」など、様々な意味があります。

     そして、そこからの派生語に「wonder」と「full」が一つになった” wonderful “ということばがあります。
    It’s so wonderful ! 「それって、すてきね」と、「すばらしい」「ワクワクする」「ドキドキする」ように心動かされることは、感動することにつながっていきます。「感動」も感じて動くと書きますね。何が動くのでしょう・・・それは心です。感じて心が動く、感性の次元のことなのです。ヨゼフの卒業生である57期生の皆さんには、この驚きや、すばらしさに敏感な感性を磨き続けていっていただきたいと切に願っています。

    「当たり前よ」
    「そんなこと、わかっているわよ」
    「人生、どうせこういうものよ」・・・などと、知ったかぶりをすることなく、新鮮な眼差しで「どうして?」「なぜ?」・・・と、「Why?」を問い続ける姿勢を大切にしていっていただきたいと望んでいます。

     「生命」、そして「人が生きる」ということは、知れば知るほど深遠で奥深いものがあります。科学者の第一人者である村上和雄先生は、「生命」の深遠さ、その奥深さに触れ、人間に、また自然を超えた存在に思いを馳せておられるのです。本物の科学者が行き着いた先は・・・「不思議さ」や「驚き」だったのです。

     そんな尊い「生命」を授かっている私たち一人一人は、ワクワク、ドキドキしながら、その不思議さ、すばらしさを日々生きていきながら、この真実を少しずつ、少しずつ実感していくのです。

     その道すがら大切なのが、” Sense of wonder “「神秘さや不思議さに目を見はる感性」なのです。この感性は磨いていないと、すぐに鈍ってしまうものなのです。

     日々出逢うことがらを、当然と受けとめていくのではなく、新鮮な眼差しでワクワク、ドキドキしながら、そのすばらしさに気づける感性を大切にしてまいりましょう。そうすると、そこで出逢う驚きや不思議さは、当たり前ではなく「有り難いこと」として受けとめられ、感謝の念も湧き起こってくるようです。そして感謝できる人は、喜びに満たされていくのです。

     大自然の営み、四季折々の移り変わり、人々との触れ合い・・・それらを当然と受けとめるのではなく、” Sense of wonder “の眼差しで見つめていく時、今まで見過ごしていたものの姿が見えてくれるかもしれません。
    命、心、愛など・・・目には見えない感性は、ヨゼフの卒業生のすばらしい特質なのです。

     最後に「Alma(アルマ) Mater(マーター)」についてお話しし、私の57期生を送る言葉を締めくくりたいと思います。
    アルマ・マーターは文字通りラテン語の「慈しみ深い母」という意味から「母校」という意味で使われます。皆さんの「アルマ・マーター」はセントヨゼフですね。私たちは慈しみ深い、暖かいマリア様のこころで皆さんが母校を訪ねてくださる日を、今から心待ちにしています。ヨゼフの丘の上にたたずむ白い雪のマリア様のお姿は、「アルマ・マーター」あなたの母校のシンボルです。ご家族やお友達、先生方の愛を受けて、ここまで成長できた自分自身を信じて、感謝のうちに輝く笑顔で大きく羽ばたいていってください!あなたの「アルマ・マーター」、母校はいつでもあなたの” Home Coming “を楽しみにして待っています。

     57期生、76名の卒業生の皆さん、あなたにしかできない、あなたに託されている使命(ミッション)の実現に向けて、新しいステージへの出発です!