2018年11月26日の朝の祈り

朝の祈り

 今年の2月7日,仮説実験授業提唱者の板倉聖宜さんが亡くなりました。仮説実験授業は,理科の先生なら誰もが知っている,科学の基本的概念や原理的な法則を教えるために開発された授業理論です。またこの方は,枠にはめられたものの考え方について,いかにして自由に物事を考えたりすることができるようになるのかを研究し,「一つのことにとらわれない自由な発想の仕方」と「時には一つのことにとらわれる素晴らしさ」も含めて,発想の仕方を考え出しました。
板倉さんは,著書「楽しい授業」の中で「本当に自分の独創性を伸ばしたいなら,優れた他人の独創を模倣するのが一番。子どもは一流の科学者の模倣を,教師は優れた教師の模倣をするのがよいだろう。模倣をすることで,人は独創的になれる。また,自分で物事をしっかりと考えられるようになる。そういう人が増えてほしい。」と述べています。
 近年,人工知能(AI)についてのニュースを目にしないことがないほど,AIの進展はめざましく,いつのまにか私たちの生活に密着するものとなりつつあります。マニュアルやルーティンワークに基づいた仕事は,AIに取って代わるといわれています。与えられた仕事をこなすだけではなく,相手の要求にプラスαで応えることで,人工知能に代替されにくくなるでしょう。また,本当に独創的な仕事は人工知能には不可能であり,人間だけがそれを成し得るという意見もあります。こうした流れの中で,私たちは働くことのあり方について見直さなければなりません。個性と能力を発揮できる環境を創り,個々が自発的に取り組んでいくことによって,社会も,企業も,個人も,AI化の波に乗ることができるのではないでしょうか。
 皆さんの日々の努力が,日本の社会と皆さん自身の実りとなりますように。
主の祈りを唱えましょう。