53期卒業生 戸脇美夢さんのオンラインインタビュー

2014年3月に53期生の一員としてセントヨゼフ女子学園を卒業した戸脇美夢さんはその後同年、アメリカ ケンタッキー州にあるUniversity of the Cumberlandsに入学し、2016年に同州のGeorgetown Collegeに編入しました。(アメリカではすでに取得した単位は他大学で認められるシステムがあります)。2017年12月にBusiness AdministrationとCommunication & Media Studiesのダブルメジャー(2つの専攻分野を主専攻として学ぶ)で同大を卒業しました。2018年9月から2年間秋田県にある国際教養大学専門職大学院で日本語教育実践領域の勉強を生かし、現在ハンガリー ショプロン市で日本語教師とショプロン市の秋田県にある鹿角市との交流コーディネーターとして働いています。

本校の国際教育担当教諭が、戸脇さんがハンガリーに出発する前にオンラインでインタビューをしました。

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戸脇さんのセントヨゼフ卒業後の歩み

2014年3月 セントヨゼフ女子学園高等学校卒業
2014年9月 University of the Cumberlands入学(Business Administration専攻)
2016年9月 Georgetown Collegeへ編入(Business AdministrationとCommunication & Media Studiesの
ダブル専攻)
2017年12月 Georgetown College卒業(Bachelor of Artsのダブルメジャーで)
2018年9月 国際教養大学専門職大学院入学(グローバル・コミュニケーション実践研究科)
2020年8月 国際教養大学専門職大学院卒業
2020年10月~ ハンガリーショプロン市日本語教師・国際交流コーディネーターとして勤務

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◆セントヨゼフを卒業した後に海外の大学に行って勉強しようと思ったのはなぜですか?

中学3年生の頃、オーストラリアからの留学生をホストファミリーとして受け入れました。彼女との交流を通じて、「自分とは違う文化の人達と友達になりたい」と思うようになり、真剣に英語の勉強に取り組むようになりました。その翌年、アメリカ研修に参加しました。その頃はアメリカの大学に進学することは考えておらず、ただ英語が上手になればいいなという思いで参加しました。私がアメリカでお世話になったホストファミリーはメキシコ系アメリカ人でした。アメリカには「アメリカ人=こういう人」という概念がありません。言語、文化、人種などが異なる人々が互いに助け合い生活しています。それは、日本でしか生活したことのない私にとってとても新しく、魅力的でした。このような環境で学べば、日本の大学では絶対にできない経験ができると思い、アメリカの大学に進学することを決めました。

 

Georgetown Collegeの卒業式で

 

◆海外の大学で勉強するにあたり、セントヨゼフで培われた経験はどの様にプラスになりましたか?

アメリカの大学に進学してからも授業に関して心配することがなかったのは、セントヨゼフで鍛えられたおかげだと思っています。特に、高校生の頃に取ったOral Communication(現在は「英語表現」)という授業はとても役に立ちました。あるトピックについてスピーチをしたり、クラスメイトとディスカッションをしたりする授業でした。皆さんもご存知の通り、アメリカの大学の授業はプレゼンテーションやディスカッションがとても多いですが、セントヨゼフの授業で慣れていたので、特に緊張することはなかったです。アメリカの大学のディスカッション授業についていけたということは、セントヨゼフの英語はレベルが高いんだなと感じます。教授やクラスメイトの言っていることを理解するのも、あまり問題はなかったですね。毎日SDリピーターの音声や外国人の先生の英語を聞いていたので、耳が慣れていたんだと思います。ただ、私の大学は南部にあったので、訛りに慣れるまでに時間がかかりました。

 

◆日本とアメリカの日常生活の中で、一番大きな違いは何でしたか?

この質問は非常によく聞かれますが、実はアメリカと日本とであまり違いを感じたことはありません。それくらい、アメリカは日本人にとって住みやすい国ですね。強いて言うなら、アメリカ人は個人主義で、日本人は集団主義だということです。アメリカ人は自分の意見や考え方をとても大切にしていて、周りもそれを尊重します。仲の良い友達であっても、わざと意見を合わせたりしません。どちらにも良い面があり、悪い面もあると思います。例えば、チームワークが必要な場面では日本人同士のほうが圧倒的にやりやすいです。ただ、移民の国ということもあり、色々な人が住んでいるので、個人主義の人もいるし、集団主義の人もいます。アメリカ人と一括りにできないこの多様性が、アメリカと日本の大きな違いかもしれません。

 

◆アメリカで経験したことを通して、自分がどの様に変わりましたか、または何を学びましたか?

留学生活を通して一番変わったことは人生観です。自分が本当に好きなものや、やりたいことに気が付き、自分を見つめ直すことができました。私は高校生の頃、夢がありませんでした。ただ、有名大学を卒業して、大企業に就職できればそれでいいと思っていました。ですが、4年間のアメリカ生活を通じ、色々な人と出会い、様々な考え方や価値観に触れ、自分の将来のビジョンがしっかり見えるようになりました。
また、親元を離れて生活すると、自分一人で問題を解決しなければならないし、自分の行動に責任を持たなければなりません。そんな中で自然と自立心が身についたと思います。両親からも「アメリカに行って大人になったね」と言われますし、自分自身、この4年間でとても成長できたと感じています。海外に送り出してくれた両親にはとても感謝しています。

 

大学時の友だちとディズニーランドで

 

◆日本語教育学の道を進むきっかけを教えてください。

大学在学中、日本語のティーチングアシスタントとして働いていました。ボランティア活動として子供等に日本語や日本文化を教えたりもしていました。日本語を教えているときは他のどんなことをしているときよりも楽しかったので、自分は教師になるべきなんだと気付きました。ですが、外国人が学ぶ日本語と国語は全く別物です。それに、アメリカには日本人以上に日本の文化に造詣が深い方がたくさんいて、日本語や日本文化に関する質問に答えられないことが多々ありました。日本語教師は教員免許がなくてもなれますが、日本語や日本文化についてもっと専門的に勉強する必要があると思い、大学院に進学することにしました。

 

◆国際教養大学院での勉強と現在ハンガリーでの仕事について教えてください。

大学院では日本語教授法を専攻していました。日本語言語学や音韻学など、外国人に日本語を教えるために必要なことを学んでいました。2020年10月からはハンガリーで日本語教師として働いています。秋田県鹿角市が姉妹都市交流事業の一環として日本語教師を派遣しているのですが、今年度は私が派遣されることになっていました。アメリカ生活も良かったですが、ヨーロッパで暮らせることになり、毎日とてもわくわくしています!

 

ハンガリー ショプロン市で

 

◆Please give a message to all the current students at Saint Joseph.

I strongly encourage you all to go outside Japan and see the world. Studying abroad is not only about studying, but also about finding yourself. The education you will receive by leaving your country and living by yourself will make you grow and it will become such a big treasure for your future self. So don’t hesitate to take the step!

 

ハンガリー ショプロン市で

 

 

戸脇さん、ありがとうございました。セントヨゼフの生徒たちもこれからのご活躍を遠くから応援しています。

 

セントヨゼフはアメリカにある複数の姉妹大学との連携があり、特別なスカラシッププログラムを提供しています。将来グローバル社会で活躍する夢を持っている生徒は少なくないと思いますので、在学中に英語はもちろん、全教科の学習を頑張り、このようなチャンスをつかんで、「夢」を「現実」に変えましょう。スカラシッププログラムについてもっと知りたい生徒はぜひ国際教育担当の先生に声を掛けてください。