2020年3月11日 14時46分
今から「東日本大震災の追悼の祈り」を捧げます。
今日で、東日本大震災から9年がたちました。
東日本大震災では、約1万5千人の方々が亡くなられました。その方々のご冥福をお祈りしましょう。そして、残されたご家族、避難生活を続けている約4万7千人の方々、原発事故により不安な生活を余儀なくされている方々のために祈りましょう。
教皇フランシスコは、「食料、衣服、安全な場所といった必需品がなければ、尊厳ある生活を送ることはできません」と述べられた後で、しかしそれだけでは人は復興はできないと指摘し、次のように述べられました。「一人で『復興』できる人はどこにもいません。誰も一人では再出発できません。町の復興を助ける人だけでなく、展望と希望を回復させてくれる友人や兄弟姉妹との出会いが不可欠です」と述べて、互いに支え合う人間関係が、生きる希望を生み出すのだと指摘されました。私たちも苦しみの中にある方々に寄り添うことができますように祈りましょう。
はじめに「東日本大震災の被災者のための祈り」を唱えます。その後、少し黙祷します。
父と子と聖霊の御名によって、アーメン。
父である神よ、
すべての人に限りないいつくしみを注いでくださるあなたに、
希望と信頼をこめて祈ります。
東日本大震災によって今もなお苦しい生活を送り、
原発事故によって不安な日々を過ごす人々の心を照らし、
希望を失うことがないよう支えてください。
また、亡くなられた人々には、永遠の安らぎを
お与えください。
すべての人の苦しみを担われたキリストがいつもともにいてくださることを、わたしたちがあかしできますように。
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。
これで、「東日本大震災追悼の祈り」を終わります。