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グローバルニュース

2021年2月20日(土)、オンラインで開催されました三重県教育委員会主催の「グローバル環境セミナー」に本校の5年生平尾みく菜さんと西 晏優さんが参加しました。2人の感想を掲載します。

 

5年S組 平尾みく菜さん

三重県には、「みえ国際ウィーク」というものがあります。伊勢志摩サミットの経験を生かして、私たちが世界に目を向け、国際的な取り組みを行うための期間です。本年度は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、オンライン上で開催されました。午前中は太平洋島しょ国の環境問題や四日市公害の歴史について学び、午後からはパラオ共和国の高校生と交流し、互いの国のごみ処理方法についてプレゼンをし、ごみの減量について考えました。
今回のイベントで印象に残ったことがいくつかあります。そのうちの一つは、四日市公害の歴史についての説明のなかで見た2枚の写真です。私たちは、小学生の頃から公害については授業で習っており、私は四大公害の中で、四日市ぜんそくは大気汚染が原因の公害だと思っていました。しかし、最初の公害は大気汚染ではなく水質汚濁で、その影響を大きく受けたのは漁業でした。当時の東京・築地の中央卸売市場では四日市沖で獲れた魚は、売れずに返却されるか、「油っぽい臭いがあるため、食用に不向き」というレッテルが貼られ、大きく値引きされました。後々調べたところ、それは工場から排出される廃水が原因だったということが分かりました。そしてそこで私たちが見た魚の写真は、公害の影響を受けた魚は通常の魚と比べて明らかに違っていて、ヒレが無かったり、頭が変形していたりと、かなりショッキングな写真でした。私たちは二度と同じ過ちを繰り返さないために、これからの世代にもずっと語り継いで、四日市公害があったことを忘れてはならないと思います。
2つ目に印象に残ったことは、パラオ共和国の高校生と互いの国のごみ処理についてプレゼンをした後の質問タイムに、ある日本人学生がパラオの高校生に「みなさんはどのくらいの頻度で、ごみの問題について考えていますか。」と質問をしたところ、「いつもよ。私たちは常に環境問題について考えて話し合ったりしているわ。」と言っていたことです。私たちは総合学習の時間などに環境問題について学ぶことがありますが、授業の時だけではなく日常生活でも常に環境に良いものを使ったり、再利用できるものはもう一度使ったり、リサイクルに出したりと、常に環境のことを考えながら生活することが大切だと思いました。
今回のセミナーに参加して分かったことは、日本人の学生も、パラオ共和国の学生も、皆、互いの国が抱える環境問題をどうにかしなければならないという意識は持っているということです。今後はその意識を持ち続けるとともに、一人一人ができる身近なことから行動に移していくことが必要だと思いました。今回のセミナーはセミナーもグループディスカッションも全て英語で行われました。自分の英語力を試す良い機会になると思うので、もし今後このようなセミナーがあれば、ぜひ後輩のみなさんにもチャレンジしてほしいです。

 

 

5年S組 西 晏優さん

このイベントは三重県の高校生とパプアニューギニアの高校生がそれぞれの国でのゴミの処分の仕方を発表し、それについて三重大学の留学生や高校の教師などのネイティブの方と一緒に考え私たちが環境を守るためにできることをまとめてプレゼンテーションをするというものでした。事前にたくさん調べましたし日頃から英語に触れることができる環境にいるので全て英語で行われたことは問題ありませんでした。しかし、国際的な交流をする上で英語力だけでは乗り越えられない日本と海外のギャップがあることに気づきました。パプアニューギニアの高校生はとてもフレンドリーで私たちが発表した内容にたくさん反応してくれ、冗談まじりの質問を楽しそうにいくつか投げかけてくれました。しかし私はそのジョークにどう答えて良いのかわからずせっかくのフレンドリーな問いかけを無視することになってしまったのです。私は海外の人と交流するには英語力だけでなく、積極性と他人を受け入れようとする心も必要だと思いました。パプアニューギニアの高校生は誰とでもすぐに打ち解けてしまいますが、日本の高校生は相手に声をかけるのにも時間がかかってしまいます。これでは国際的な友好関係は築けないと感じ、私は日本人の消極的な殻を破り、パプアニューギニアの高校生のような誰とでも打ち解ける精神を身につけようと思いました。そしてこれからも様々な国の人と交して地球規模で解決しなければならない環境問題に取り組んでいきたいです。

 

 

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